いつかまた、この海で・・
病院を出て行く岩永
外で、待っていた片岡
「・・・・すぐ行くか?」片岡(黒紅蓮を取りに)
「・・・・・・いやっ・・・少し、考えたい。」
悩みじゃなく、ただ、せつない岩永
「単車貸してくれよ・・・」岩永
「ああ・・乗り方教えてやる。」そう言って乗り方を教える片岡
単車にまたがる岩永。
「けーちゃん・・・私も・・・」やってきた佐藤
「うん・・・」岩永
「じゃあ・・少し借りるよ・・明日の夜。六本木で・・」岩永
「ああ・・段取りしとくよ・・色々・・」片岡
佐藤を乗せ、走り出す岩永
ただ・・行くあても無く・・・
(もう一度・・・会いたいよ・・どうして・・もう・・)岩永
夜の高速。ぶっ飛ばす。
東京の夜景を突き抜け、切り裂いていく。
横浜の海。
「・・・ねえ・・・ごめん。きょーちゃん。
一回だけ・・・浮気した・・・」岩永
「うん・・・・。何となく・・・知ってる。」佐藤
「・・・・ぐっ・・・・ぐっ・・・」佐藤の胸に泣く岩永。
いい男が、女の胸の中で、泣く。何より、佐藤の寛大さ?でかさ?
JACKの強さは、佐藤の力もでかい。
海辺のコンクリートの上。寝転がる岩永。佐藤にひざまくら。
やさしく、岩永を、なでる佐藤。
「バカで、ガキで・・・ほんっとごめんなさい・・・」岩永
「けーちゃんは、こんな、年上好きでいてくれるん?」
佐藤この世代の三つは、結構・・
「んっ?歳の差なんて、俺気にしてないよ。」岩永
(ふふ・・・・・・・)佐藤
「最近、目上の方に気に入られて、困っててね・・」佐藤
「そんな事言わないで、
ずっと・・俺の側に居てよ・・悲しいから・・」岩永
「うんっ。そうだった。ずっと、居ればいいだけか。」佐藤
なるほど、ちょっかい出してたな・・
こっちから、落とす作戦は、無理っぽいね。滝部さん。
てか、滝部さん、ひどいな・・・
「一回って、言うけど、
お前は、遊びの女と、寝るのは、浮気じゃねえのか?」佐藤
「はぁぁ・・」岩永、何が、問題なのって?顔で・・
「痛い痛い~!!」岩永を強力につねる佐藤。
「さっさと、黒だか、白だか、知らね~けど、
紅蓮取って来いやっ!!」佐藤切れてる
「わかった~か~ら~離して~!!」岩永 佐藤には、弱い
あくる日の夜
六本木
「片岡乗せてくれや!」あれっ?岩永、顔に絆創膏?
「おお。いくぜ!。」片岡
「・・・・・・」遠くで、見つめる佐藤。
行けとはいけない。一応・・
あれっ?佐藤も、顔に絆創膏・・・
ああ・・片岡君の単車傷だらけだ・・・昨日こけたな・・・
まっ、初めて乗ったし
えっ?もう乗らない?うん。そうしとき・・・
得手、不得手って、あるしね。
「じゃあ、俺たちは、池袋と浅草にわかれるぞ」菅原
「おお。わかった。」六本木チームのリーダー
今、動ける兵隊のいない黒紅蓮
さらには、頼みのキムや、滝部は、音信不通
唯一昔の仲間が作った、八王子のチームとの合流を試みるが・・・
「無理だ、安田!
こっちまで、六本木に狙われちまう。」八王子の頭
「だが、こっちは、滝部さんが、バックだ。」安田
「・・・安田・・もう、負けたんじゃねえのか?・・
いや、終わったんだよ。もう・・」八王子の頭
「ばっ!ばかっ!なんで、俺達が、負けたんだ!?
渋谷の頭も飯田橋の頭も取った。
完全に黒紅蓮の勝ちだ!」池田反論する。
「ああ・・・喧嘩はな・・・・
いわゆる相撲に勝って、勝負に負けるっていうか・・」八王子頭
たしかに、矛盾。圧勝。黒紅蓮の、だが、現実はどうだ?
ぶざまに、八王子まで助けを求める。
いつから?どこから?
中盤戦でも、うすうす感ずいていた事。
なぜ、押していて、押されてる?
人望・・・絆・・・何もない黒紅蓮
結局、ひとみと、岩永の繋がり。
それに何度も向かってくる、爆撃の根性。
爆撃は、負けても、勝つまで突っ込んでくる。
まるで、ヤクザの様。
「・・来たぜ!安田・・結局あれに、負けたんだよ・・」八王子頭
「ウオォン!!」単独単騎で、岩永、片岡登場
岩永だけ、バイクから降りて近づいてくる
(あれが、安田・・・それに、池袋の池田・・・・
同世代じゃ有名だな。池袋100人タイマン)煙草を吹かす片岡
「ガキじゃねえか!?俺が、あんなガキに負けただと!?」安田
(たしかに、強い。
だが、一人・・・もう一人は、参戦する気は、なさそうだな・・
二対一なら楽勝か・・安田も、古今無双の喧嘩屋・・)池田
「俺が、六本っぐぎ・・・」岩永
(うわぁぁ・・最悪。
あいつ、出だしの一番肝心なとこで、噛みやがった)
もう、本当にせつない、片岡。
あれっ?戻ってきたよ・・岩永
えっ?もう今日、恥ずかしくて帰りたい?
台無しにしたね。確かに・・・
まあ・・好きにしなよ、ほんっと・・・
笑ってるよ。隣で・・・・。
ふふ・・・負けるなよ・・・




