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勝手な理想

ひとみの、病院を後にし、小島の病院にやってきた金山


「ピコーン・・・ピコーン・・」


ただ、何かの装置の音だけが、響く小島の病室


「・・・どうして・・・」

まったく、動かない小島。いわゆる植物状態。

ただ、延命してるだけの状態。

ただ、ひたすら涙が出る金山。



そこに、石川がやって来た。


「小島・・・」あの石川さんが、元気が無い。

それほど、この小島の事を?


「根元は、両腕切断したそうだ・・・」石川が、小島の方を見たまま

金山は、なんとも、思わない。

と、言うより、もっと、早くしとけばと、後悔が強い



「それと・・・」石川

「はいっ」金山も小島の方を向いたまま


「今、滝部から、連絡があって・・・・」言葉に詰まる石川。





「・・・・・ひとみが、・・・・亡くなった。」

 少し握り締める拳の石川。



「うわあああああああああああああああん」

 ただ、泣き崩れる金山

あの石川も、小島を見るガラスに頭から、もたれかかる。


ひとみが、運ばれた病院

滝部が、一人、外で、煙草を吹かす

ひとみの周りは、佐藤や、メンバーや、

関係者の泣く声、叫ぶ声が、ずっとつづく


最悪の結果となった、爆撃戦争。


二代目渋谷爆撃総長、石川ひとみ死亡

爆撃鳳凰、小島、植物状態、数年後に死亡

爆撃紅蓮、根元 両腕を失う


さらに、責任を重く感じた、初代渋谷爆撃総長 馬場

ふらふらと、病院のビルの屋上

金網に手を、乗り越えていく


「・・・・・」



「ドン!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


渋谷の弾丸、馬場、飛び降りる。



爆撃の頭同士が、ぶつかると、こうなってしまう。

小島の病院を後にし、ひとみがいる病院に向かう、石川と金山

あの石川さんが、ひとみの遺体を抱きしめ、始めて泣いた。

それに連れられみんな、号泣。


誰も、誰かを、責める事ができない。

ただ、自分自身を責める


一方根元の病院。

「もう・・・無理だろ。それに、狙われるこれから

 ・・・俺は、抜ける紅蓮を」紅蓮の兵隊

「ああ・・もう根元も、いずれ殺される。

 あの、石川さんの妹をやったんだ・・」

もう、廃人の様な根元。

自身の両腕が無くなったの事で、何もかも失った様。

一人、二人・・そして、彼女以外は、無言で、去って行く。


唯一残った、安田。

「根元・・・俺が、地獄の二代目継いでやるよ。(ニヤっ)」安田

だが、短命で終わる二代目。


軽く彼女の肩を叩き出て行く安田。

ドアを閉めた瞬間、ドアの向こうから、彼女が号泣するのが聞こえた。

根元、駆け抜けた人生、わずか、15にして、時代が幕を閉じる。


ひとみの病院、外の公園で、石川が、うなだれ座っている。

滝部や、金山、他のメンバーも、無言のまま。

そこに、やってきた、街宣車。


無言で、金山の方に歩いてくる渡辺


「ドゴ!」何も言わず渡辺が殴る


「・・・・・うおおおおおお!(ドコ!)殴り返す金山


「うおおおおおお!」殴り合い。

誰も、止めもしない。ただ、殴りあう、金山と、渡辺


ただ、殴りあう。そうする事でしか・・・


ぶっ倒れている、金山と渡辺

そして・・

「金山・・・」石川が呼ぶ

「はいっ・・」金山

「・・・・やれや・・・七代目・・・

 東京爆撃隊の・・七代目・・・・」石川


六代目から、しばらく空席だった、東京の名の付く東京爆撃隊。

第七代東京爆撃隊総長に就任金山。

この男、今日から、とてつもなく強くなる。

背負った悲しみ。もう、負けたくないと言う強い思い。

それを、見越しての、東京爆撃隊総長を任す石川。


「はいっっ!!!!!」涙がこぼれる金山


「うおおおおおおおおおおおお」


ただ、金山の叫び声が響く。


激動の、爆撃戦争が終わった。

そして、また、東京で、爆撃が、輝きだす。


突き抜けろ。

もっと、ギラギラと。

これが、爆撃だと。

鬼になれ・・・せめて・・・忘れるために・・

外道の華

狂い咲かせ



連絡を受け、すぐ引き返してきた岩永

ただ、佐藤と、泣き続ける。

握りしめた、ひとみの手。かすかに、握りかえしたかの様・・・

岩永も、後悔。まさか、亡くなるとは・・・

誰もが、勝手な理想で、ひとみは、絶対助かると・・・

すでに、打倒黒紅蓮に動きだしていた。


爆撃戦争終結。

だが、語られる事は、無い。

渋谷爆撃は、この世の記憶、記録から、消えてなくなる事となる。

後にも先にも、渋谷爆撃の名を出す奴は、いない。


誰も・・・思い出したくない。

もう。

ずっと。




「ニヤッ・・・・・」

この、外の公園、全員うつむく輪の中、最後に笑ったのは・・・






滝部。



この男・・・古今無双の・・・・極悪。


勝手な理想。


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