玉砕無双の夜
「神様・・お願いします・・あと、一つだけ、
願いが、叶うなら・・・・」金山
「この、体・・・動け!!」わずかに、動きだした金山
目の前のある短刀を手に・・・
「グフっ・・・グフっ・・・・・ゴバッ!」血を吐く
「はあ・・はあ・・はあ・・・」疲れきって、座り込む。
圧勝。遂に・・
馬場さえ、撃破。片腕折れたままの、根元が、勝利。
馬場、アゴから、なんやら、こなごなに、砕け散る。
血だらけの顔。
(なんていうガキっ!・・・まだ、15のガキが
・・あの馬場さえ、ぶち壊した!)キム
(俺が、負けたのも、無理ねえか・・・)安田
「ぜはっ・・・さすが・・・渋谷の弾丸・・・
今までで・・・一番、強かったぜ~!!(ドゴ!ドゴ!)」
また殴り続ける根元
「ザクっ!!」
「ぐわあああ!!」根本
「何してくれてんだ!コラ~!!、この腕か~!
馬場さん、小島さん、しいては、うちの総長まで、殴った腕はぁ~」
ブチキレ金山
なんと、切れた金山、疲れきった根元の腕を何度も、何度も刺す。
「こっちもかぁ~!!」金山
「うがわあああああ!!」根本
(き・・切れやがった、遂に、金山が!やべえ・・逃げろ!殺される)
なんとか、思い体を動かし、逃げる、安田
「ぬっ!!」
なんと、逃げる安田の前に立ちふさがる、田村。
「バコン!」安田をぶん殴る田村。
「ガクっ」膝を突く、安田。田村、会心の一撃
「俺が、渋谷の田村だ、クソヤロウが!」田村
(くっ!やべえ、やっぱ、強い・・かまって、られるか・・)
逃げる安田
「バタン!!」
ぶっ倒れる。田村。ああ・・最後の一撃振り絞ったのか・・さすが。
(さて、報告だな・・・)撤退する、キム
「馬場さん!馬場さん!」金山
「・・ああ・・金山か・・俺より、先に、小島を・・・」馬場
「ぐっ!まずい・・・・本当にやばい。・・あっ!校長!?」金山
実は、見ていた、秋高の校長。や。教員達。
「すぐ、手当てだ!重傷者は、病院へ急げ!」校長
「はいっ。」テキパキと、教員達
終戦?。
最後の全面戦争?。
病院に運ばれていく、根元や、小島、馬場・・・
勝ったのは?負けたのは?
もう、何が、何やら・・・引き分け?
ひとみの病院
駆けつけた、石川に、事細かに、説明する佐藤。
病院を抜け出し、決闘場の秋高に向かう途中、襲われた事・・・
ただ、うなだれる、岩永。
(あと、少し、早ければ・・・)後悔の岩永
手術が続く、またもや、危篤状態のひとみ。
いつ、亡くなっても、おかしくない状況。
だが、良くなる可能性もまだ、十分ある。
もう、ひとみの体力勝負みたいなもの。
「すまない・・・迷惑かけて、六本木の大将は?・・・」
石川が、佐藤に頭を下げる
「いえっ・・け~ちゃん!・・・あれっ?けーちゃん!?」
佐藤、見失う岩永を
「ブルン!」病院の外、単車の音
「迎えに来たぜ・・・行くんだろ?」片岡
「ああ・・・・突き抜けるぞ!」岩永
池袋某所
「おお・・・わかった。」キムからの報告を受ける滝部
「どう・・でした滝部さん・・」撤退してきた池田
「ああ・・根本が、馬場まで、ぶち壊したそうだ・・」滝部
「ぐっ・・
じゃあ、結局、根本を、取ることできなかったか・・安田は?」池田
「ふふ・・それが、意外な伏兵が、根本、ぶち壊したらしいぞ。
安田も無事、撤退できたみたいだ。」滝部
「うおっ!やった。じゃあ、とりあえずは、どうすれば・・・」
池田、滝部に意見を聞く
「一旦、安田が、黒紅蓮の二代目継げやっ
お前も、その中で、池袋の頭やれ!
そして、少し様子をみてから・・・」滝部
(やった!遂に、俺が、爆撃の頭に。あと、数年・・いや、今年には、
もう、安田も引退。
さらには、キムもいずれ・・必然的に、この俺が・・)池田
その日の夜。
一旦は、落ち着いたかの、雰囲気だが、
激変する事態。
それぞれの症状や、状態。色んな情報が、飛び込んでくる。
浅草の隠れ場所まで、逃げかえった、安田と池田
「安田、まずいぞ!六本木が、動き出した!」池田
「ああ・・なんていう、タイミング・・・
こっちは、今、兵隊なんて、一人もいねえぞ!
一旦、キムと合流して、新宿に逃げ込もう。」安田
「それが・・・・」池田
滝部の事務所
「ピピピ・・・ピピピ・・・」キムの携帯が、なり続ける
「滝部さん・・池田からですが・・・
どうします?多分安田も、一緒ですが・・」キム
「・・池田?・・安田?・・・誰だ?それ?」滝部、なんたる・・・
「ははは・・・そうですね。一体誰ですかね?わははは」キム
すでに、捨て駒と、して、切られた、池田と安田。
滝部の狙いは?
いやっ、機を見るのに、敏感な滝部。
六本木参戦の気配を感じ、あっさり撤退
六本木が、動けば、もう、何もかも、滝部の思い描くままに・・・
ひとみの、病院。
薄れゆく意識のひとみ
(・・・匂い・・・なんだろう?・・よくわかる・・・
お兄ちゃん・・・京子さん・・・けーちゃん・・・
ああ・・・もう死ぬんだな・・好きな人達の匂いに、囲まれて・・・
ほんっと、喧嘩弱いな・・・・・
まだ・・・・死にたくない・・・
まだ・・・・・・・・・・・・・)




