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殴り合いデスティニー  作者: 火村虎太郎
爆撃戦争前哨戦
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考察


いったん逃げ切った根本達。

根本は、別の病院に入院する事となる。


ひとみに割られた頭は、数針縫うはめに、金山のバットは、とっさに、

ダメージを軽減しながら受けたので、

なんとか、気を失いながらも顔面打撲、だけで、済んだ。

そこは、さすがの根本。



「調べてきたぜ・・」そういって、病院に現れたナンバー2の安田

他のメンバーも聞き入る。


「まず、渋谷爆撃だが、秋高に、通ってるのは、頭の、ゴスロリと、金山を含め7人。

 ゴスロリ以外は、全員二年だ。

 そして、初期メンバーの田村。こいつも、要注意だ」安田


いやっ・・・弱いよ。


「あれだろ、最初二代目は、その、田村と、金山、ゴスロリの三人の、超少数精鋭だろ。

 次の日には、ゴスロリ一人で、目黒ぶっ叩いて、傘下に治めたんだろ?」紅蓮の兵隊


「ああ・・イキの良い若手だけ、傘下に治めて、現在総勢12人。」安田

「田村もあの、有名な、馬場さんの時代の生き残りなんだろ?

 渋谷のナンバー3に、当たるのか?」紅蓮兵隊

「間違いないだろう」安田


「ゴスロリは、滝部さんと、タイマン張って勝ったって、噂も本当か?」紅蓮兵隊

「どうやら、凶器の不意打ちらしいが、滝部さんが、救急車で、渋谷から、

 運ばれるのを見たやつもいる。事実だこれも。」安田


「冗談だろ・・・」紅蓮兵隊


「だが、やはり、石川さん、滝部さんとは、さすがに、仲がいいみたいだな、

 ちょくちょく渋谷に来てるよ。二人。」安田


「そして、飯田橋の方だが、これも、歴戦のつわものばかり、

 頭は、馬場さん時代のナンバー2だった小島、秋高三年

 新宿や、池袋とも、仲が良い。

 そして、あと、三年に3人、それと、秋校以外が、50人近くは、いる」安田


「まじか・・・飯田橋も少数精鋭って、聞いてたが、

 50人すべて、精鋭か・・・」紅蓮の兵隊


「根本、やっぱり、爆撃は別格だ。こないだの、ゴスロリとの大将戦も、学校内だから、

 向こうも遠慮が、出てたのも、あるはず。下手したら、死んでたぞ。」安田

「ああ・・・そうみたいだな。さすが、兄弟イカれてやがる・・」根本


「それと、金山は、去年の、指輪の覇者らしい。一年では、初の。」安田

「あの、殺し合いの覇者・・一年で・・・やっぱり、あいつも、モンスターかっ。」根本


いやっ・・・うん。ある意味。


根本、偽物を所持したせいで、殺し合いの大乱戦に巻き込まれた。

そこで、小島の兵隊を撃破。指輪は失うも、かつかつ突破した。


「最後、池袋の頭と、飯田橋の小島と、三人で、競ったらしいぞ。」紅蓮兵隊

「ああ、それほどの激戦イベントだ・・・弱者じゃ勝てねえ」安田


「あと、みんな聞いた事ある、ニュースでも、やってた、あの伝説だが、

 これも、金山が、噛んでる。」安田

「あの!?太平洋爆撃事変か!」驚く紅蓮の兵隊

「ああ、メンバーの一人だ。」安田


あまりにも、残虐すぎて、歴史から消え去った太平洋爆撃


「あの時、下手したら、ニアミスしてたな」根本

船が、お台場に突っ込んだ日、お台場で、たむろしてた。

「ああ。すごかったな、パトカーも」安田


てか、ニアミスしてたし。


「そして、爆撃の名前を継いでるだけあって、あくまで、池袋と、新宿は、傍観みたいだ」安田

「唯一の救いか・・・」根本



「萩原さんは・・・何て?」安田

「ああ。自由に生きろ。突き抜けろと・・・」根本

「・・・ケツ持ってくれるって事で?・・・」紅蓮兵隊

「ああ。そうとって、いいだろうな」根本


これが、また、泥沼する、一つの要因となる。


あくまで、現役は、現役。

石川、萩原や、滝部も、ひとみが、やられようが、根本がやられようが、関係ない

バックで、出て行くなんて、自らの挌を下げるようなもの

だが、紅蓮のメンバーや、根本は、萩原が、バックと思い込み暴走する。


「そうか・・・じゃあ、殺しちまおう。」根本

「マジか・・・」紅蓮の兵隊


目黒グループ出身の渋谷爆撃メンバーを、一人拉致。

拷問で、情報を聞き出した。この人物を、開放するか・・・・


「ああ。どっちみち、やらなきゃ、やられる。少しでも、人数が減るなら・・」安田

「よし。もう、どうせ、戻れねえ。」紅蓮の兵隊


「いやっ待て!、一応保険で、このまま隠し倉庫に攫っとけ、保険になるかも・・」安田

「安田に任すよ。戦略は、一人ずつ攫って、人数減らしていくでいいな?」根本


「ああ、ブッ叩いても、ケガが治れば、また突っ込んでくるからな、奴等も・・」安田

「まずは、どっちを取る?渋谷か?飯田橋か?」根本


「・・・ふっ・・六本木だ!」安田

「ろ・六本木!?」紅蓮の兵隊


「ああ、今六本木は手薄だ、そして、これを、取れば、渋谷に一気に近づく。」安田

「たしかに、攻めるのも、逃げるのも、こっちじゃ、遠い。」紅蓮兵隊

「ああ。特に、逃げることが、重要だ。攻める事より。」安田

「無理だ・・安田」根本が言う


逃げると言う事が、根本の考えに反するのか、戦略はすべて任している安田に唯一反論


「いや・・だって、俺等、下町っ子には、六本木は・・・」根本

「うっ・・たしかに。同じ東京者だけど・・俺達田舎者には・・」紅蓮兵隊

「うん。渋谷爆撃って、超かっこいいと、思ったし、都会の不良だな~って・・」紅蓮兵隊

「新宿とか、池袋とか、渋谷とか何か、漫画の世界みたいだし・・」紅蓮兵隊

「休みの日に、渋谷行っても、迷うし。まして六本木って、行った事ないし・」紅蓮兵隊


「・・・じゃ、やめときます。」あきれる安田


なんだかんだで、下町の田舎っ子の集まり、爆撃紅蓮

十分都会なんだが、やっぱり、渋谷、六本木、新宿、池袋には、名前負けする。


「山の手カッケ~な。おしゃれだもん。不良も」根本

「ああ。俺達、お台場でも、かなり背伸びしてるしな」紅蓮兵隊

「唯一のコンプレックスで、弱点だな、うちの・・」安田



「根本学校はどうする、もう、辞めるか?」安田が心配して

「行くよ。怪我が治ったら、でないと、逃げたと思われる。」根本


「だけど・・・何人いるんだよ学校に・・1,2・全部で8人!無理だろ根本」紅蓮兵隊

「きついが、しかたねえ。なめられたくねえ。」根本

「ああ。なめられたら、終わりだ。だから、俺達で、バックアップする」安田

「どうやって?」紅蓮兵隊

「ふふふ・・・」不敵に笑う安田


だが、根本が、大ミスをやらかす


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