怪物登場
「もう、諦めよう。次の目標も、決まった。」根元
「ああ・・・墨田区に、こだわる必要もねえよ。」安田
そう言うこの男、元々、台東区の頭だった男、安田。
根元よりかは、三つ上の17歳高校三年世代。小島や、ひとみと同じ学年。
だが、秋高には、行ってない。
根元 連。秋校一年。爆撃紅蓮総長。14歳。中学三年世代。秋校初めての飛び級入学
もうすでに、鳴り響いている。根元の快進撃。
たかだが、中学生のこの男が、激戦区の下町の不良グループを、次々に撃破、参加に治める。
「そんなに、手ごわいの?」山本
そう聞くこの少女。根元と同じ施設出身で、あの新宿の藤原の妹 山本
常に、根元と、一緒に行動していたが・・・
「ああ・・・あいつら、チャイニーズ系は、ハングリー差が違う。
俺達、施設組みたいなのの、集まりだ。」根元
墨田区を縄張りとする、チャイニーズ系不良グループと何度もぶつかっているが、
今だ、決着が付かない。
チャイニーズ系は、攻めては来ない。とにかく守る。
一度手に入れた縄張りを、頑なに。当然わかっている。失えば、この東京での居場所が
無くなるのだ、攻めて増やすより、徹底して守る。
安田も施設出身。(悪すぎて、施設に送られた)
施設出身者は、必然的に、劣悪な環境から、ハングリー精神が生まれ、
ワルの中でも、特に、肝の座った、ワルばかりになる。
「もう、しばらく、ついてくるな」根元が少女に言う
「ん?なんで?」山本
「これから、でかい戦争しかけるんだ。当然極悪の連中ばかり、
女、子供じゃあ、一気に叩かれるか、人質くらいだよ。」根元
「ああ・・そうしろ。俺でも、根元と事を構えるなら、そこを狙う。」安田も賛同
「・・・うん。わかった、しばらくは、中学でも、シメにかかるよ。」山本は中学校一年生
「ああ。そうしてくれ、安田は、常に、選りすぐりの兵隊を揃えて、
いつでも、行ける準備しといてくれ。」根元
「ああ。ついに、初登校か?」安田
「ああ・・・日本最強のクソ溜めにな・・」根元
すでに、新学期は、始まって何ヶ月と経っているが、まだ、登校していなかった根元。
生きるために仕事をしていたが、萩原が、学費と、生活費を見るので、
もっと、見聞を広げろとのことで、秋校に通う事になる。
だが、これが、大誤算となる。
遅かれ、早かれ、ぶち当たる事となる、あと二つの爆撃と、
早々にぶち当たる事となる。
まだ、墨田区で、何ヶ月、何年とやってくれてた方が、マシとなる。
最初から、根元に、他の爆撃と、仲良くなんて、頭には無い。
「じゃあ、行ってくるよ、秋葉原。」根元
「いってらっしゃ~い」山本これが、最後の笑顔となる事としらず・・
「まずは、情報収集だぞ!」念を押す安田
秋校に着いた、根元
「なんだ?これ?」
さすがの根元も、驚く。すでに、学校内で、殺し合いの喧嘩が、繰り広げられている。
(ハンパねえな・・・たしかに、日本中から、集まったワルだけあるな
今まで、当たってきた連中より、一枚も二枚も上・・・
各地区、各チームのバカタレ共・・俺もこの中じゃ、対した事ないか・・)
いやっ、ピカ一です。根元君。
学校内を進み校長室で説明を受ける根元。
学校の意味、授業内容、理事達。
秋葉原の守護神である事、その理由。
そして、今日が、たまたま、天下一武盗会初日だと、言う事を。
「それでは、また詳しいことは、担任にでも、聞いてください」校長
「はい。わかりました、それでは・・」そういって教室に向かう根元
「おいっ!お前一年か?」三年の生徒
「はあ・・」根元(どうみても、本職か・・・)
「くそっ・・・どこだ?二年達?」どうやら、二年を探している模様
(なんなんだ?天下一武盗会?・・・これか!)根元、張り出された掲示板を発見
「賞金500万!?・・・イカれてんな!秋高・・」うんイカれてる。
「おいっ!あっちに、二年がいたぞ~」別の三年
「おお!すぐ行く~」三年
教室で、自己紹介する根元。
「爆撃紅蓮の根元です。歳はまだ、14ですが、特別に飛び級で入学させていただきました」
「おお。よろしく~」一年生徒
(あれっ?もっと、ギラギラしてるのかと、思ったのに・・)根元不思議がる。
「ああ・・今年の一年に、爆撃メンバーいないからね。二年、三年は、いっぱいだけど、
根元君も色々あると思うけど、学校内は、学校内で、みんな仲良くしてるから、
殴りあうのは、学校が終わってからにしてね。」担任
(いやっ、さっき、殺し合いみたぞ。それも、ハンパねえの・・)根本
「今日は、送れて、入学してきた根本君の為に色々秋高の事を説明しとこうね」担任
そういって、すべての説明を受ける。学校の行事や、システム。各年代のたまり場
そして、東京四天王の歴史や、今まで、一気に詰め込む。
(ハンパねえな、やっぱり、四天王。)
根本休み時間に、月刊爆撃や、関係書物を読む。
学校の勢力も、だいたい、つかんだ模様。
(学校内はだと?・・知らねえよ。片っ端から、シメてやるよ)極悪根本
根本、つるまない。年下なのに仲良くしてくれる同級生もシカト
一人、一匹狼で、浮いた存在になる。
その頃・・・
「よしっ。次は、俺持って、喫茶行ってくるから・・・」渡辺
「ああ。頼むよ。」二年男子
「いたぞ~!!二年だぁ~」追ってくる三年
逃げる渡辺、あっと言う間に学校外
「くそが~!!!」叫ぶ三年
「お帰りなさいませご主人様~」メイド
「はいは~い。また来たよ~」渡辺
「いらっしゃい」そういって、おしぼりを渡すバイト中の三年渋谷爆撃総長メイドのひとみ
「ああ。姐さん。あつかれっす。コーヒーで。」渡辺
「ほんっと、クソきたねえ手考えたな、お前ら。」チョイ切れのひとみ
「♪ふふふ~ふ~ん。なんの事やら・・」渡辺何かをごまかす
渡辺のポッケに隠された、伝説の指輪。
ひとみは、初めての天下一武盗会。そして、最後の天下一武盗会
どうしても、勝者になりたい。もっと、名前を売りたい。
力づくで、勝者になりたい。しかし・・・
回想・・・
「渡辺君これ」そういって指輪を渡す校長
「うおっ!もしかして、今年は俺が、最初ですか?」少し興奮気味の渡辺
「うん。がんばってね。」校長
「はいっ。」渡辺
そして、教室に・・
「おいっ、みんな驚くなよ、じゃ~ん!」そう言って、指輪を見せる渡辺
「おおおおお!伝説の指輪」驚く二年達。
「・・・お前バカだな、そんなの、見せて・・去年やったから、わかってるだろ?」呆れる金山
「違うんだよ、俺超いい方法発見しちゃってさ。」ニコニコの渡辺
「実は・・・」なにやら、男子生徒だけでヒソヒソ。
女子は基本参加してない。ごく、一部・・と、いうより、ひとみ以外は。
「おおお!さすが渡辺」金山と、二年一同
「一人、頭だいたい35万って、ことで・・」渡辺
「おおっいいよ。楽な、小遣い稼ぎになりそうだな」金山
「さすが、渡辺だな」二年一同
「ぜはははははは。」何か策があった模様渡辺
回想終了・・・
「持ってるんだろ?指輪。」ひとみが聞く
「さあ~・・・なんの事やら・・・」ごまかす渡辺
「お前ら二年、さっきから、入れ替わり立ち代りで、ここ来てるじゃねえか!」チョイ切れひとみ
「あ~おいしいな~コーヒー。」シカトの渡辺
うん。そうだね。クソきたないね。
二時間ルールでしょ。
二時間までなら、外出していいルール。いわゆる学校外セーフルール
交代で、外出してるんだね。所有者を変えて。
これ、来年ルール見直しだな。まさか、こんなクソ汚い手を使うとは・・・
でも、忘れてない?宣言は、グランドだよ。どうするの?
ん?最後時間ギリギリで、車で突っ込む?
もう、悪魔も呆れるよ。がんばってよ。二年達。
天下一武盗会で、かすんでるけど、来てるよ、噂のルーキー。
以外に真面目に授業受けてるよ。友達いないけど。
ああ・・・もうやっちゃった・・
三年シバいてる。
うん。強いね。いやっ、強いってもんじゃないね!
滝部以上って、喧嘩の事なの?萩原さん?
うわ~見たこと無い。こんな子。萩原さんクラスだね。
あっ!なるほど・・・このイベントに便乗して、やってんのか、
指輪渡してみたいな、この子に・・・
あっ!渡った・・・偽者が。
どうなる?どうなって行くの?
ひとみもバイト終わって参戦してくるよ。
池袋の田辺も、爆撃の小島も本腰入れ始めるよ。
うわ~さらに、混乱狙って、偽者ばら撒いてる・・・
本当、今年の二年は・・・ある意味伝説の学年だな、金山君
来てるよ。ほらっ、あれだ、あれ。うん。あの人だ。




