表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/90

卒業前夜

「うん、うちは、老舗の下町を縄張りとする・・・」

「うちは、的屋だから、好きな商品売って・・」

「ぜひ、大日本。大日本玉砕会で、玉砕してみませんか~」渡辺もお手伝い


企業説明、面接が行われる、グランド内仮設テント。

やっぱり、右翼ってのは、人気ないみたいだね・・・


「みんな、大変なんだな、卒業すると・・」金山

「ああ、良く考えて就職しないと、食いっぱぐれるしな。」一年生徒。

「収入が安定してるのは、やっぱ、機械製造科だよな。組織に入る事もいいし、独立でも

 やっていけるし。」一年生徒

「やっぱり、サービス業より、製造業か・・」うん・・・やくざは、サービス業じゃないよ


「うわ~見てよあれ!」

そういって一年が指差す方向に、格闘技なんかで、使われる六角形の金網リングが作られてる

「あれか・・番長決定戦・・・」盛り上がってくる感情

「本命は、歌舞伎町の頭か、〇〇組幹部の、中川先輩らしいな。」一年男子


「えっ!高三で、もうすでに、幹部なのその人」金山

「ああ・・もう、人も2~3人殺してるらしいぜ」一年男子

「うわ~マジ?やっぱ、いるんだ、ヤバイ人、三年にも・・」知らなかった金山


「ああ、だって、中川先輩、東京の人じゃなくて、大阪の人だから、

 あんまり、こっちでは、有名じゃないけど、大阪の覇者らしいぜ。」一年男子。

「へえ~~」大阪から通ってるんだと、思う金山。


今年は、爆撃メンバーが、いない事もあり、いま一つ盛り上がりに欠ける卒業式となる

と、言うより、関係者各位の話題は、新しく入学してくる一年の事で、頭は、いっぱい。


回想・・・

「萩原君が、そうしろと、言うのであれば、間違いないんでしょう。」校長

「いやっ・・・俺は、別に後継人って、わけじゃないんだよ・・

 勝手に、まとわり付いて来てるだけなんだ・・・

 でも、もう、この、中学の先生方が言うように、もう、手に負えないし、

 たしかに、突き抜けてるのも事実。」萩原


「どうか、お願いします。そうして、いただいた方が、当校にも、根元君にも、

 良い方向にと、思うんです。根は、悪い子じゃないんですが・・」中学校校長

 

すでに、親もいない根元。中学校も、ろくに来てない。

というより。生きるため仕方が無い。すでに、建設現場等で、アルバイト

犯罪や、金を集めようと思えば、いくらでも出来る地位に在る根元だが、

そこは、萩原が、うまくコントロール。

東京最大級の爆弾を弾けさせないように、うまく扱う。


「一応、理事である、東京四天王と、田代さんにも、確認、了承取りたいと、思います。」校長

「すいません。無理言って・・・飛び級だなんて・・・」中学校長


「これ・・持っていきなよ」そういって、萩原が、差し出したのは、書状。

石川、中野、椎名、滝部、田代に直接、萩原本人直筆の文面。


文面・・


「台東、足立、江東で縄張りを保持する。台場紅蓮隊総長 根元 連 14歳

 凶となりきは、石川以上。

 吉となりきは、今だ未知数。

 わずか、中学二年生にして、滝部以上、石川未満。

 どうせ、弾く爆弾なら、この東京で。

 私は、飛び級での、秋葉原高校入学に賛成する。    萩原


格人物に萩原の書状が届く。


新宿

「・・・・どうせ弾く爆弾・・・萩原か・・・」中野

「・・・聞いてます。妹が、くっついてるんで。」藤原

「そうか・・・で?」中野が、本当の所どれくらいの者かと、聞く。

「弾けて終わるかと・・・」藤原

「そうか、じゃあ、このまま爆撃で、面倒見てもらおう。飛び級も了承だ!」中野


池袋

「石川以上の凶・・・殺すか?城島?」椎名

「・・・・・・・・・・・」城島、ひたすら考える。

「入学はどうする?最悪、うちの兵隊も食われるか・・・」椎名も悩む

だが、同じ事。目の付く所に置くか、目の見えぬ所で、食いつぶすか・・・

「・・・飲まざるを、得ないでしょう。あの萩原さんの考えですし・・」渋々了承、城島


横浜のホテル 滝部

「クシャ!!」破りすてる書状。あの萩原に滝部以上と、言われた事が・・・


六本木 田代


「もう、毒飲んでんだろうが・・・・」田代

根元すでに、チーム名を、台場紅蓮隊から、爆撃紅蓮に変えて、爆撃入り。

都内に爆撃系のチームが、三つできた事となった。


渋谷を歩く石川。

「俺なら、すべて、欲する。この渋谷さえ・・・

 引退してもらうか・・・ひとみに。

 代理戦争をするつもりか?・・萩原よ・・・」

 

何十年に、一人の逸材。

あの萩原に、わずか、14歳にして、滝部以上と言わした男

事実、東京の激戦区下町、三区をすでに制覇。

兵隊も、選りすぐりの少数精鋭で固める。

狙うは、当然、東京の名の付く、東京爆撃隊総長の座

最後に笑うのは誰になる?

最後に泣くのは・・・

ずっと、語り継がれる事となる、爆撃戦争が、始まる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ