押すな押すな
「おいっ。絶対押すなよ。」椎名さん
(絶対?押すな?押すな?押せ!か。)渡辺、椎名さんを押す
「ドボ~ン」超熱湯風呂に落ちる椎名。
「アチっ!アチっ!アッチ~!!」お決まりのリアクションで、氷で体を冷やす。
今度は、滝部が、風呂の隅に手と足を掛け、いかにも、押すなよ的にお尻を突き出すが
渡辺が、なぜか、熱々のおでんを滝部の顔につけ、
「あっち~(ドボン!)熱い!熱い~」こちらも氷で冷やす
渡辺は、自ら、熱々のおでんを素手で、食べだす。
「あっち~」と、手を水で冷やそうと、風呂に手を入れ「あっち~!!」
三人が同時に司会者を見る。
「・・・・同点!。」司会者
「おおおおお!!」盛り上がる観客
(何が、同点だよ・・本当秋高は・・・)店が暇なので、様子を見に来ていたメイド喫茶のひとみ
「くぷーーくぷーーーっ!」もう、笑いこらえすぎで、お腹いたくなってる金山。
司会者に耳打ちする、金山。
「そろそろ、いい時間だから、最終戦の、カートで、決着つけるんで。」
「はい。分かりました。」司会。
「さあ、それでは、延長も、ついに最終戦と、なりました、最後のこの、
ヌルヌルカートで、123位の決着を、つけたいと、思います。」司会者
「おおおおお!!!」盛り上がる観客。
てか・・クイズは、どこに?しかも、ヌルヌルカート?
なんか、合体してるね。
なんとなく、想像できるね・・
うん。・・・案の上だね。
「ブオ~~~~ン!!!」「ブオ~~~~ン!!」「ブオ~~~ン!!」
みんなアホだから、スタートしてすぐ、アクセル全開で、空回りだね。
あああ・・ひたすらその辺、回ってるよ・・・会場大爆笑だよ・・・
誰が一番先に気づくかな?
おっ!さすが滝部さん。気づいて、アクセル緩め、トップに立つ。
椎名さんも真似して、前に進む。
「なるほど・・アホは、勝てねえレースか!」そうだね遅れて気づいた渡辺が猛追!
あと少しで、滝部さんまで、届く!
「行けっ!抜ける!」そう思いアクセルを、少し強めに踏んだ渡辺、
強烈にスピンして、またその場で、回り続ける。
「ああああああ」また、最下位に転落の渡辺。
(なるほど・・・そういう事か、このまま、マイペースで、逃げ切り・・・うっ!)
何かに気づいた滝部さん
(あの最終のヘアピンコーナー・・あそこで、椎名さん突っ込んでくる気か?)
後ろを走っている椎名を振り返り見る滝部
(ニヤっ・・)悪そうな顔の椎名
(・・くっ!・・間違いない。ここで、椎名さんが、勝負か!凌げるか?)不安な滝部
そして、最終のヘアピンカーブにさしかかり。
「ここだー!スピードの向こう側へ~!!」そういって、椎名さんが、アクセルを踏む。
(やばいっ!来た!)焦る滝部だが、
「ああああああぁぁぁ・・・」案の定強烈にスピンの椎名さん
「お先っす。」そう言って、渡辺にも、抜かれ、決着。
賭博は、一番人気の、滝部、渡辺、椎名の順で、確定。
盛り上がる会場。
(ほっ・・・滝部さんアホじゃなくてよかった)佐藤先輩
いや・・・アホ・・・う~ん・・・。
だが、まだ、盛り上がるこの、文化祭。
「押すなぁ~!!押すな~ぁああ!」必死で叫ぶ金山。盛り上がる会場
結局、滝部の機嫌をそこね、
二年が、考えた、出し物。リアルカイジに強制参加させられる。
なんと、石川さんも参加、
必死で逃げる金山。「押せ!押せ!」「落とせ!落とせ!」と叫ぶ観客。
校舎の屋上から、別の屋上との間に、置かれた、鉄骨の上を歩かされる金山
追ってくるのは、石川さん。
金山、カイジ読んでなかったみたいで、一番不利な、先頭で逃げる。
「うわああぁぁん。ごめんなさ~い。」もう泣く金山
うん。そうだよね。その人押しちゃうよ。本気で。
(さっ・・仕事、仕事)呆れて、帰っていくメイドのひとみ
「押せ!!おせ~!!」うん。一番声大きいね、田代さん。
「押せ!!おせ~!!」嘘っ!どうした?渡辺?ああ、大本命の石川さんに、賭けたのか・・・
だが、なんとか、逃げ切って、大穴を演出した、金山だった。
今年も大盛り上がりで、幕を閉じる文化祭。
やっと、日常が、始まるよ。
一年も、残す所、僅かだけど。
ああ・・・来るよ。明日から。次期秋高のアイドルが。
結構、やんちゃガールだぜ。金山君。




