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殴り合いデスティニー  作者: 火村虎太郎
天下一武盗会
22/90

藤原さん

新宿の風俗に入る金山。(任せれてるホスト店近く)


(誰にすっかな・・)写真指名を考える金山


「・・じゃあ・・この子で。」好みの女の子を指名。

「はい。ただいま先客が、ございますので、もう少々あちらの、ロビーで、お待ちください」店員


ロビーに腰掛ける金山。もう一人、待つ客?がいる。


(・・・なんだ!?・・あのオーラ・・・絶対ただもんじゃねえ・・・

 ヤクザ?って、感じでもないが、ホスト?ってわけでも・・

 うおっ!!こっち見てる。まじ怖ええええ。恐えええぇ

 かーちゃん、東京には、まだ、ヤバイ人が、いっぱいだよ・・・

 うおっ!!!まだ見てる。な・・何もんだよ・・)金山


いやっ、金山くん・・・

朝から、ヤンキーの格好した、学生服の人が来たらそりゃ、見るよ。


「じゃ~中野さん、また来てね。」風俗店の女の子

「おお。またな・・・藤原~!!」中野


あらっ・・・中野さんいたね・・まあ、新宿だし。


「はい。」立ち上がるロビーの男

(うっ!!!ふ・・・藤原!?)金山、中野より、こっちが気になる。


「おっ!!秋高のガキじゃ、ねえか。」中野が、金山に気づく

「あっ、お疲れ様です。その節は、ご迷惑かけました・・」昨日の今日だしね金山君


「おうっ!藤原~、小遣いと、ここ、出しといてやれ」あら?気前いいね中野さん

「はい」そういって、フロントで、支払いと、金山に小遣いを渡す藤原。


「あっ・・ありがとうございます」丁寧に中野と藤原に頭を下げる金山

「ポンッ!」軽く藤原に肩をたたかれ、

「ゆっくり・・・していきな。」なんともいえない雰囲気、迫力?粋?大物感?


中野のあとを追い、店を出て行く藤原。


(初めてみた・・あれが、伝説の・・滝部さんと互角にやりあった、新宿の藤原・・ 

 たしかに、ハンパじゃねえオーラだった・・・)


「それではお客さまどうぞ!」店員

「・・・あっ・・はい・・」まだ、少し余韻の中の金山

(うわぁ~足ブルブルしてる!)かなりの緊張だった金山

「ああ、それから、三人分のお代をいただいてますので・・・どうなさいますか?

 一度に三人付けますか、それとも三時間にしますか?」店員。 粋だね、藤原さん


「三時間で!!」即決金山


うん。アホだね。後悔だね。

若いんだもの、すぐいっちゃうよね。

あと、二時間40分もあるけど・・どうするの金山君。

あっ・・・帰るんだ・・・切ないね・・なんか・・・


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