バカじゃない先輩
「ガチャ」メイド喫茶のドアを開く金山
「おかえりぃ・」(お帰りなさいませご主人様)
「ガチャ」そのドアを、すばやく閉める金山
(・・・・さっ、別の所に行くか・・)
ナイス反射神経、金山。バレてないよ。
いたね。石川さんが。
(ほんっと・・なにしてんだ?あの人・・
てか、友達いないのかよ・・・)いないね。いても、仲の悪い、椎名、中野くらい・・・
(どこ・・行くかな?)金山一人でブラブラ。
「ようっ。金山!今から飯か?」二年の生徒が、金山を見つけ声をかける
「あっ!おつかれさまっす。小島さん」二年の小島、爆撃隊所属で、金山とは、知り合い。
小島を、入れた二年の何人かと、金山、昼飯を、食べに・・
「あれっ!ツンデレじゃ・・ないんですね」金山本当は行きたかったツンデレ喫茶
「ああ・・二年は、仲いいけど、グループが、いくつも別れてるからな」小島
「今、祭り中だから、作戦会議も、かねてっからよ。」二年男子
(ああなるほど、二年は、グループで、取り合う作戦か・・・)金山
なんか、たまり場って、感じの場末の喫茶店
(ああ・・これが、たまり場だよなぁ)金山なぜか、懐かしい気分。
「そういえば、今、金山が持ってんだよな?」小島
「ブーーーーー」飲んでたオレンジジュースを思いっきり吹く金山
「えっ・・ええ。仲間が、取って来たんで、今俺が・・」フキンで、拭きながら・・
(まずい。ばれてる。どうすっか・・・)
「ははは、あせってるよ一年坊」二年男子
(そりゃ、そうだろ)
「まあ、お前等、この祭り、最初だから、しらね~んだろ・・」二年男子
(な・・なにを?)
「まあ。気にするな金山、祭りは学校内の期間中だけだし、無礼講だし」小島
(うん。今、仲良くご飯たべてるしね・・・)
「指輪は、最初の人間が、最初に、隠し切らないと、後は、途中で、持っててもあんまり
意味がないんだよ。」小島
「どういう事です?」金山意味わからず・・
「最後にグランドで、宣言するんだが、当然グランドに、
持ってる奴は、出てこないといけないよな?」小島
「ええ・・正午ちょうどに、所持の宣言をすれば・・」金山ルールを思い出す
「それが、難しいんだよ。持ってない奴は、グランドに出ようとする奴狙うはな・・」小島
「あっ!そうですね」納得金山
「たとえグランドに出てきたとこでも、狙われるよな。」小島
「はい。」
「頭使って、先に出てても、怪しまれ狙われるわな」小島
「うっ・・・」
「結局最後大乱戦よ。それを制した奴が、やっと、宣言だよ」小島
「なるほど」
「毎回ダミーで、指輪持ってるって、嘘つく奴とか、いるけどな」小島
「ん?」
「だから、持ってるって、言っても、ちゃんと目で、確認しないと、
奪いにこないんだよ、きりが無いから。」小島
(くっ!だから、あの三人・・・)椎名、田代、滝部にあおられ、指輪を出した金山。
「だから、一番いいのは、最初の所持者が、開催のポスター張り出される前に
誰にも所持を言わず、グランド近辺に、隠しとけば、楽勝、逃げ切りだよ。」小島
「そうか・・・指輪を渡されてから、掲示があるまでに、時間があった。確かに。」金山残念
「だな。この時期辺で、開催ってのは、わかるけど、正確には、わかんないしな。
唯一最初の所持者が、数時間前にわかるんだよ。」小島
「そうか~・・・最後か・・・」金山悪知恵を、考える。
「まあ、毎年、偽者も出回るしな・・」二年男子
(うっ・・・・)焦る金山
「最後に勝てって、ゲームだから、これ。石川さんの考え出した・・・」小島
(まあ、たしかに、なんでも、内容より、最後の結果か・・)金山しみじみ
「まあ、無礼講だから、遠慮せずに、取ったり取られたりしようぜ!」小島
「はいっよろしくです御先輩たち。」律儀な金山だが・・
(ふっふっふっ・・いい事聞いたぜ、このバカ先輩共よ・・・
そうだよ・・・隠しちまえばいいんだよ。グランド近辺に・・・
ルール無用だろ?学校終わった夜に進入だ。ふふふ。)本当・・・少しは、うやまえ、金山
でも・・・・
もう・・・
まあ、がんばってよ、金山君