出て来い、時代を変える男
急いで学校に到着金山。
「うっ!」
ニヤニヤして待ってるよ。しかも、増えてるね、一人。
(べ~たき、まで、来てやがる・・・)滝部ね。金山君
(あと、30分か・・)しっかり外出時間を計る校長。
「おつかれさまっす・・・」金山もう、逆ギレっぽい挨拶
(くっ!!こいつら。)本当お口悪いね金山君
椎名と田代、滝部が、コソコソ話・・
「ぶははは!」三人大笑い。
(はいっはいっ・・隠してますよ。ええ隠してますよ。
たいした、腕っぷしでも、ないですからね僕・・・)吹っ切れてる金山
「買って来ましたよ、ドンペリ、冷えてないんで氷も。
あと、ドンキに石川さんいましたよ。」金山
「すんっすん・・なんか言い匂い・・・」田代が気づく
「ああこれでしょ姐さん。石川さんに焼かれました。」そういって、指のタコ・・指ヤキを見せる
「ガキィお前も、食うか?」あらっ!やはり椎名さんからしたら、ガキなのね滝部も
「はい。いただきます」滝部
(んっ?・・・もしや・・)不安な金山。
「じゃあ、タコヤキ、三つな金山!」田代もう、ドンペリ開けながら。
「はいっ!」
あれっ?金山君、てっきり、ええ~とか、いやぁちょっと、とか・・と思ったら
即決?残り時間大丈夫?
「んっ!早く行けよ金山。」滝部が動かない金山に言う
「はいっ!」 うん・・返事は抜群の金山。
「・・・なにやってんだ・・・金山?」まだ動かない金山に、田代が突っ込む
「何もやってません!」うん。返事は抜群だね金山
「だから、早く行けよ!」椎名もチョイ切れる
「はいっ!!」うん・・だから・・・
(行かねえよ・・あと、30分だぞ・・・
しかも、またドンキ行ったら、石川さんいるし・・
まだ、べーたき、に、いじめられた方がましだよ。ここは、ひとまずアホなフリして、乗り切れ)
「いいかげんに、しろやコラ!!(ドゴン!!)」
滝部に殴られる金山。
遠くで見ていた、理由を知らない二年三年が、「うわ~かわいそうだな、あの一年」全員哀れむ
(にやっ!!。いいんだよこれで・・・あと、二時間もすれば、終業時間だ・・
このまま、俺はセーフティーだぜ~うひゃひゃひゃ!)なんか、キャラ変わった?金山君
「じゃあ・・言っちゃうか・・」椎名がついに?
「そうっすね・・・」滝部も賛同、二年三年もまだ見てる。
(うっ!それは、まずい!どうすっか?)金山必死で考えた答えが・・・
「指輪なら!!・・・俺が持ってる!。」おおお!どうした金山大声で。
一斉に、金山の方を見た二年三年。
「だけど・・・渡さねぇ・・・この・・今、滝部さんのいる前で、
直系の兵隊のこの俺が、負けるわけには、いかねえ・・
たとえ・・いやっ殺してでも。それでも、今日奪いたい奴は、今、取りに来い。
俺が・・・東京爆撃隊の金山だ・・」ハッタリで、いった~金山渾身のハッタリ。
とりあえず、今日だけはって作戦ね。
「ほんとに、あいつが持ってるのか?自分から言う奴がいるか?」不思議がる三年
「ふっ!・・なかなかの男じゃねえか・・・
在るにせよ、無きにせよ、勝負は、明日からだ、首洗って、まっとけや!」三年男子
「ああっ、明日の朝一から、殺し合いだコラ!」二年男子
「止まんねえぞ・・・コノヤロウ!」あら、かっこいい。金山君
「田代が拾った捨て犬も、なかなかじゃねえか」 椎名が褒める
「あたりめーだよ。私が、やると思った男はやるぜ!」 いやいや、褒めすぎ
「ああ、それでこそ、時代を担う爆撃のエース候補だ。」 もうやめてあげて滝部さん
「止めて見ろや!金山の勢いをよ~」 えっ?まだ言う椎名さん・・
「取れる器の人間はこの、学校には、いね~のかコラ!」 いやいや・・田代さん
「どいつも、こいつも、根性無しか~今年の二年三年は~」 なるほど滝部さん
一気にギラついた、二年三年。三人が、全員をあおる。
(もうやめて~~!)ものすごい熱視線で睨まれてる金山
「根性無しは、ヤキかコラ~!!」 ま・・・まだ言う椎名さん
「石川も見てっぞ!石川もよぅ!!」 う・・・うん田代さん
「出て来いや!時代を変える男よ~!」 た・・き・・べ・・さん・・
「取れるもん、なら、取ってみろや!」 調子に乗った金山が大声で指輪を突き上げながら言う
「ぷぷぷ~~~!!」三人大笑いで、超楽しそう。
騙されたね、金山君。あおられたね金山君。見つかったね指輪。
もう引くに、引けないよ。まあ今日は無しみたいな雰囲気で、しのいだみたいだけど・・
もう、隠しちゃえば?拷問がキツイけど・・ハンパない拷問だよ、秋高だもん。
「かねやまくん・・・」
あれっ?影に隠れて、メイドの女の子見てたよ。金山君
なんか、用事だったんじゃないの?
もしかして?・・・・
最悪な二日目が、始まるよ。いろんな意味で。