表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
殴り合いデスティニー  作者: 火村虎太郎
天下一武盗会
11/90

犬猿・・・。

二時間以上外出失格ルールに該当しないように、学校に帰ってきた金山。

(30分使ったか・・・)外出時間を気にする

なるべく、セーフティーな校外は、フルで使い切りたい。


「うっ!!」

学校の廊下では、三年による、検問が、行われている。

隠れて逃げる金山。教室ではなく、購買部の方へ、向かう・・


「どーなってんだ!こらぁ!なんで、ドンペリ置いてねえんだ!!」

あらっ、以外な人。女帝田代が、購買部に因縁つけてる。

すぐ走って近寄り


「ねえさん!どうしたんですか?」金山焦りながら


「あっ?おお、金山か、祭りだから、せっかく遊びに来たのに、

 ドンペリ置いてねえんだわ、購買部。」田代


いやっ・・無いよ普通。いやっ・・唯一ありそうな、学校だが・・・


ピン!!と来た金山。

悪知恵金山。悪知恵無双金山。


(このまま、田代ねえさんの側にお付で付いていれば、誰も俺に手出しはできんだろ・・)単純金山


と思いきや・・


「おい、金山、新宿から、ドンペリ取ってこいや」田代が不機嫌そうに命令する。

(嘘でしょ・・・時間が・・・)

「は・・・はい。行ってきます。」しょうがなし金山。


「じゃあ俺のも頼むわっ。」

金山の後ろから、聞こえた聞き覚えのある声

(で~~~たぁ~~~)金山やっちまった顔。


池袋の椎名も祭りを楽しみにやって来た。


「あああ!!てめえっ、自分所の若い衆に頼めや、バカヤロウ!!」田代切れる

意外かな、田代実は、超狂犬。今の所、東京最強の女ヤンキーです。伝説数知れず。


「何、言ってんだコノヤロウ、石川のメス犬がコラ!!」椎名も切れる。


てか・・二人知り合い?いや実は同じ中学、同じ学年。

当時学校内で、日本刀で斬り合いの喧嘩や殺し合いの毎日

番長椎名に女番長田代。当時日本一極悪な中学校と語り継がれている。


(てかっ・・喧嘩は、やめて・・)もう、泣いてる金山


「このクソやろうが!!(ボコッ!!)」椎名を殴る田代


(殴った~!!ばっくり行った~~!!)驚く金山


「わりゃ!この、アマ!!(ボゴン!!)」田代を殴る椎名


(こっちも行った~~女性相手に、マジ殴り~!!)もう、夢なら覚めたい金山


「にやっ・・・」金山ほくそ笑む


(それみろ・・・案の定だ・・誰も近づいて、きやしねえ・・・

 そりゃ、そうだ、この、二人の、とばっちり食いたくないさ、全員。

 使わせてもらうよ・・あんた達の茶番劇をよ・・)極悪な悪知恵金山。


二人の間に割って入る金山。


「ね・・ねえさんも、椎名さんも、ここは、ひとまず・・

 僕が、ドンペリ取ってきますんで、二人とも、喧嘩せずに、祭りを楽しんでください」力説金山

(どうだよ?見てるか?二年三年達よ・・俺は忙しいんだよ、お付でな・・ふふふ)金山アピール


「しょうがねえな、金山急げや・・」田代多分酒が、飲みたいだけ


「まあ、またにしてやるよ。せっかく一年に一度の祭りだ、

 お前の顔より、いろんな物が見てえわ」ちょい嫌味な椎名


「なにコラ!」また切れる田代だが、


「まあまあ・・姐さん、それより、指輪の所持者見つけたら

俺に教えてくださいよ~俺もがんばりたいっす。」こいつ・・いけしゃーしゃーと、金山

(どうだ?これで、完全に俺はセーフティーだろ?

 指輪も持ってないアピールに、お付で忙しいアピール・・)金山悪知恵無双


案の上、見ていた二年三年も金山以外の雰囲気、空気・・・


(んっ!・・後ろのポッケに・・何か?膨らみ・・)金山の後ろから、椎名がポッケをさぐり・・・


満面!満面!満面の笑みの、椎名。

見つけられた!金山が今、指輪を所持している事を!

ゆっくり金山のポッケに指輪を返し、(金山は、固まったまま)


「く・・・うぷっ・・・ぷぷ・・」笑いを堪えるのに、必死の椎名。(もう金山は半分死んでる)


「とりあえずドンペリ頼むよ、かねやまくんっ・・ぷぷ・・」椎名超楽しそう

「ああ、早く取りに行って来い金山」田代酒待ち


「ふぁぁ・・・い。」切ない金山の返事。


歩きだした、金山の後姿、切ない。切ない。誰が見ても切ない無双。


「く・ぷぷ・・ぷ・・・」

ずっと、笑いを堪える椎名さんだった・・・

絶対言うなこの人。


てか、もう、田代に、耳打ちしてるよ。


「ぶはははは!」田代、椎名大笑い


少し振り返った金山だが、もう、走って学校を出て行った。

(バレた・・・バレた・・もう・・しかも、あの極悪な二人に)涙をぬぐいながら疾走金山


最悪だね、金山君。

まだ一日目だよ・・

でも、まだ、おかしくなるよ・・

来たよ・・・。

あの人が・・・


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ