ラッキーボーイ・・・
「ついに、始まるな・・」三年男子
「にゃ~・・・」
「ああっ。年に一度のお祭りだ・・」三年男子
「みぃや~・・」
「なんてったって、賞金500万だしな・・」三年男子
「ゴロゴロ・・ゴロゴロ・・・」
「かわいい~~~~!!」三年全員猫を抱きしめる。
そう、三年のたまり場、猫カフェ。
校内の掲示板に今年も張られた、天下一武盗会開催のお知らせ。
逃げ切り、隠し切り、持ちきるべし。
三日後の正午に、その、伝説の指輪を持っている者が、勝者とみなす。
なお、第一人目に渡す人物は、くじ引きによって決めさせてもらいます。
第一人目が、持った時、そこから、奪いあい開始です。
最終所持者は、三日後の正午ちょうどに、グランドで、名乗り出るように。
賞金500万円。ルール無用。(殺人、拳銃発射以外)
なお所持者は、学校の始業から終了時間までの間に、合計二時間以上の外出は禁止。
ルールを守らない生徒は、御三方のキツイ罰が、ありますので、注意してください。
「・・・・なんだこれ?・・まあ一年は、無難に、傍観決め込むか」渡辺
「そうだな・・、二年、三年相手は、きついな・・」金山
校舎の遠くで、罵声、が聞こえる
「わりゃ~!!お前が、今握りこんだ手の平、広げて見ろ~!!」二年生徒
「バクッツ!!!」木刀で、頭をカチ割られる、三年男子。
「っち・・違うか、シャブか・・」勘違いした様。二年の生徒
見ていた、金山、渡辺に気づく
「なに、見てんだぁ!!お前らか~持ってるの~!!」鬼の形相で追いかけてくる二年生徒
「うわあああああ」逃げる二人。
いつものメイド喫茶まで逃げた、二人。他の一年男子も一時、避難している模様。
「見たか?・・・渡辺金山。」一年男子
「ああ、どうも、上も下も、関係ねぇ、みたいだな・・」渡辺
「さっき、二年の生徒が、大ハンマーで殴られてたぜ!」一年男子
「まだ、ましだよ。三年の奴なんて、日本刀で切られてたぜ。」一年男子
「いやっまだまだ・・・・」学校内での悲劇惨状が語られる。
(もうっやめて~~!!)泣きそう金山
ポケットに突っ込んだ手に握られている、伝説の指輪・・・
数時間前・・・・
「あっ、金山君・・・これ。」校長
「何ですか?・・この指輪?」金山
「うん、今年のくじ引きで、最初の所持者、金山君に決まったから。」校長笑顔で
「意味わからないですが、何か、いい事ありそうですね俺。」金山変な期待いっぱい
「うん。ラッキーだね。」校長
「ノってる、この、金山に、神も嫉妬ですよ。」金山
「わははははは」校長と金山笑う・・・・・
(嘘でしょ・・・・)金山最初の所持者になる。
「でも、先輩に聞いたら、歴代の勝者は、圧倒的に最初の所持者が多いんだってよ」一年男子
(およよ・・・)金山
「しかも、勝者が大体歴代の爆撃隊や、池袋、新宿の頭やってるから、
御三方へのアピール、ポイントアップにも、繋がるみたいだな・・」一年男子
(うぬぬ・・・)金山
「三年の秋校のアイドル、佐藤先輩も、勝者と、付き合いたいとか、行ってたし」渡辺
(シャウラ!!しゃーうらぁ~!!)金山、佐藤先輩大好き。
「・・ちょっ・・ちょっと、煙草教室に忘れたから、取ってくるわ~ヒューヒューヒュー」
不自然な口笛で、そそくさと、メイド喫茶を出て行く金山。
(合計二時間以上外出禁止ルール)
「・・・・あやしい・・・」一年一同と、メイドの女の子が鋭く睨み突っ込む。
さあ、逃げ切れるのか?金山。
まだ、三日もあるよ・・・
でも、また来たよ・・・
ほら・・あれだ・・・
あの、迷惑な人だ。
いやっ、人達か。