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俺がこんなにモテるのはおかしいだろ!?〜魔法と弟を愛でたいだけなのに、なんでそんなに執着してくるんだ!!!〜  作者: 小屋瀬


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第一話 魔法高校入学式


楽しそうな声、美味しそうな屋台の香り、風船の破裂音――多くの人々で賑わっているのが、部屋の中でも伝わってくる。今日は一日中賑やかな時間が続くだろう。

そう。なんてったって今日は、この国が誇る“王立魔法高等学校”の入学式なのだから。


「毎年思うけど、たかが学校の入学式に王都をあげてお祭り騒ぎって、凄いよなぁ⋯さすが生徒の大半が貴族なだけある⋯⋯」


ベッドから立ち上がり、窓の外を覗き込む。

父さんに引き取られてからは毎年この祭りに参加してたけど、今年は父さんは予定があるし、弟は祝われる側だし⋯はぁ、俺に一緒に遊びに行けるような人がいればなぁ⋯⋯


「⋯にしてももう15歳か、早いなぁ」


ロイ−クレシス。今日、俺の通っているこの魔法高校に入学してきた俺のかわいい弟だ。

弟と言っても血は繋がっておらず、若いうちに亡くなった母方の妹の子供、いわゆる義弟だ。

ロイの父親はとうの昔に行方知らずになっていたこともあり、ロイは5歳ほどで俺の家族になった。

今はわけあって二人してこの国が誇る騎士団の、それも“団長”の養子となっているのだが――


「なあレイ!聞いてくれよ!面白いニュースが入ったんだ!!」


王都を行き交う人々をぼんやり眺めていた俺の耳に、聞き覚えのある声が、勢いよくドアを開ける音とともに聞こえてきた。


「どうしたウィーリア、今日はいつにもまして元気だ――」


「ねぇ、なんだと思う!?」


間髪入れずに話し続ける彼にももう慣れたものだ。

同じ寮の部屋で共に一年生活してきた彼、ウィーリア−メイは俺の親友で、かなりの情報オタクだ。

そんな彼は、“情報屋”として多くの生徒のみならず、大半の教師までもがその実力に舌を巻くほどなのだが、そんな奴がこんなに興奮して話すなんて、一体何があったんだよ⋯⋯


「あ゛ー、もしかして鬼教師のオリアス先生が解雇されたとか?」


「違うよ!たしかにそれも大スクープだけどさ!!」


「じゃあどうし――」


「今年の新入生の首席、知ってる!?」


「え、首席?知らないけど⋯⋯あ、そういえば今年って()()()が入学してくるんだっけ」


「そうなんだけどね、実は⋯」


「すまん、この後ちょっと用事あってさ。いつもみたく一緒に行けないわ」


「そっかぁー、、分かった!じゃあまた情報集めたら教えるね!」


「うん、ありがとう」


元平民の俺を、入学当初から差別せずに接してくれたのはウィーリアが初めてだった。それはきっと、彼が自身の領地の領民達と仲が良いことが関係してるんだろう。大抵の貴族の子供は自分の領民のことなんて見向きもしないのが普通だし。


彼が再び部屋を出るのを見届けた後、ふと壁に飾っていた時計が目に入った。


「あっ、もうこんな時間か。もうそろ行きますかぁ」


椅子から立ち上がり伸びをした俺は、窓横で光が差し込んだ机の上の、一つの手紙を見つめる。

弟のロイが俺に送ってくれた手紙。要約すると「入学したよ、久しぶりに会いたい。一時頃、食堂で会おう。」という内容だった。

久しぶりの弟。会ったらまずは久しぶりのハグでもしよっかな〜


待ち望んでいた再会を前に、俺は食堂へ行く準備を始めた。


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