4/4
第4話 純白の白い鳩
ライスが去った後、部屋はまた静かになる。
ジェイは机に向き直し、資料を見る。
ひと通り目を通すと
「……今日は出動が無いな…」と呟く。
そろそろ朝日が登ってくる。「寝るか…」
椅子から立ち上がろうとした時、窓辺に純白の白い鳩が1羽。
「は?」
クッポッソー、クッポッソー
とその鳩は鳴き、紙を落として飛んでいく。
紙を拾い、開けてみると
『新しい書類でーす。
ちゃーんとしーっかりがーんばって明後日には送り返すよーに!』
とジェイよりもっと位が高い人から送られてくる。
「……………チッ」書類を破ろうか一瞬思ったが、
一応刃向かったら面倒なので仕方がなく椅子に座り直す。
資料を見てみると、『5年前大災害について』
ジェイは憂鬱だったのが無くなり、
無言で、無表情で、地獄を見る。
真っ黒な目線でその資料に目を通す。
開けたままの窓からヒヤリと冷たい風が吹き、
写真立てが倒れる。
ジェイはすぐさま写真立てを立て直し、見つめる。
そこには笑顔に映る『女性』と『小さい子供』
その隣に、引きつった笑顔で映る『男性』
「……この後、笑われたな」
ジェイはそう言って目線を資料へと、移していったのだった。




