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【コミカライズ企画進行中】学園のマドンナの渡辺さんが、なぜか毎週予定を聞いてくる  作者: まるせい
二章

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71/78

第71話 学園のトップカーストはカワハギを堪能する

 ※宣伝告知


 本日より、この作品『学園のマドンナの渡辺さんが、なぜか毎週予定を聞いてくる』の漫画配信がスタートしました。


 連載は電子配信で『コロナEX』からとなります。

 URLを貼るのは規約違反となりますので、お手数をお掛けしますが検索の上、拝読お願いします。


 ここからは原作者の感想ですが「完成度がやばい」「原作の雰囲気を損なうことなくむしろ完璧に再現している」


 とにかく、凄く面白くなってます!


 読まないと損なので、この告知を見た方は絶対に読んでみてください!


「カワハギの刺身唐揚げと煮付けと炊き込みご飯、それに味噌汁を用意したよ」


 テーブル一杯に料理が広げられている。

 テーブルは四人席までしかなく、補助の椅子を出したようで相川っちはその席に座り料理の解説をしていた。


「凄い! こんな短時間でここまで作れるものなの!?」


 魚を下ろすだけでも大変だというのに、バリエーション豊かな料理を用意するなんて相川っちの腕はどれだけ凄いのだろうか?


「コンロの数がもう少しあれば煮付けか鍋もできたんだけどね」


「十分すぎるって!」


 まだ作れると言い出す相川っちに相沢がツッコミを入れる。


「そういえば、真鯛はどうしたの?」


「真鯛5日くらい熟成させた方が美味しいから冷蔵庫で冷やしてるよ」


「熟成!?  魚ってそんなことまでできるんだ!!」


 熟成牛なる存在は知っていたけど、魚は新鮮な程美味しいと思い込んでいたので驚いた。


「はい、相川君」


 ご飯を装っていた美沙が相川っちに茶碗を渡す。


「ありがとう、渡辺さん」


「相沢君もどうぞ」


「おお、ありがとう」


 美沙は次々に茶碗にご飯をよそっていく。

 相川っちや相沢は茶碗一杯だけど、私や里穂には茶碗半分。良くわかってるね。


「それじゃあ食べようか」


 ご飯と味噌汁が行き渡ると食事が始まる。


「うっま!」


 刺身を食べた私は目を見開いた。


「この、カワハギの肝醤油? これまで食べてきた刺身の中で一番美味しい!!!」


「ああ、噂には聞いていたけどこれまで食べたことがなかったんだが、相川が自慢するだけあるな……」


「さっき食べたイカ刺しにも匹敵している」


 相沢も里穂も称賛している。


「本当に、クリーミーな味わいがとても素敵ですね」


 ところが、美沙だけは反応が若干薄かった。

 美沙の実家は金持ちなので、このくらいの料理は食べ慣れているせいかもしれない。


「それにしても、朝から釣りしてかなり疲れたけど、この味のためなら頑張れそうだな!」


「あっ、相沢ちょっと取りすぎだよっ!」


 次々に唐揚げを食べていく相沢に文句をつけると、負けじと私も食べる。

 カロリー計算はひとまず頭の片隅においておく。今しか食べられない相川っちの料理が最優先だ。


「あはは、まだまだあるからね」


 相川っちの言葉を聞きながら、私たちは楽しい時間を過ごした。





 食事を食べ終えると片付けをする。

 私と里穂と美沙が洗い物を申し出て洗っている間、相川っちは珈琲の準備をしてくれていた。


 私がしているのは美沙が洗った皿を拭く役なので、コーヒーミルで豆を挽く姿や珈琲を用意する相川っちを自然と目で追い続けていた。


「真帆さん?」


「あっ、ううん。何でもないよ」


 ぼーっとしていると美沙が声を掛けてくる。


「もしかして、まだ体調が良くないのでは?」


 美沙は心配そうに顔を覗き込んでくる。


「平気だって。そりゃ朝は気持ち悪かったけど、すっかり元気になったから」


 先程からぼーっとしてしまうのはそういうことのはず。たまたま相川っちの姿がそこにあるだけ。


 食器の片付けを終えると、皆リビングのソファーに座っていた。

 相川っちは珈琲を淹れているし、美沙はカップを用意している。私もソファーに腰掛ける。


 

 程なくカップが運ばれてくる。

 皆に珈琲が行き渡り、啜ると苦い味がした。


「ホッとする味だ」


 いつかグランピングで飲んだ時とは違うけど、相川っちが淹れてくれた珈琲は幸せな味がする。


 正面には相川っちと美沙が座っている。二人は真剣な表情を浮かべていて、互いに目を合わせ頷いた。


「実は、話しておかないといけないことがあるんだ」


 いつにない真剣な顔で相川っちは前口上を述べる。


「ん、大体察してるけど言ってみて」


 里穂はそういうと相川っちに促す。


「ありがとうございます」


 その言葉に美沙が返事をすると、何やら胸がモヤっとした。

 何かが起こる予感がする。


 相沢も相違ないのか頷くと、相川っちと美沙が内容を告げる。


「実は、俺と渡辺さんは付き合ってるんだ」


「えっ?」


 あまりにも予想外な言葉に、私は乾いた声を出すのだった。

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