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【コミカライズ企画進行中】学園のマドンナの渡辺さんが、なぜか毎週予定を聞いてくる  作者: まるせい
二章

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68/68

第68話 沢口さんはまた釣りに来たい

【告知】

この度、この作品が漫画になることが決定しました!

正式な連載先はまだお知らせすることはできませんが、現在作業が進行中になっております。

相川君や渡辺さんが互いを意識していく様子や釣りを楽しむ姿。釣った魚を美味しそうに食べる様子などを漫画で読むことができます。

是非漫画で読んで欲しいと思うので、続報を楽しみにお待ち頂けると幸いです!!

「相川っち、いえーい!」


 沢口さんが真鯛を両手で持ち前に出している。


 俺はそんな彼女の写真をスマホに収めた。


「はい、撮れたよ」


 そう言って彼女にスマホを返そうとするのだが……。


「美沙と里穂と一緒の写真も撮って!」


 すると、彼女の左右に渡辺さんと石川さんが並ぶ。

 初めて釣りあげた真鯛が誇らしいのか、三人は笑顔でフレームに納まった。


「どうよ、相沢!」


「くっそ! 先を越された……」


 相沢は心底悔しそうな表情を浮かべる。


「へへーん、こっちは相川っちがつきっきりで教えてくれたからね! まいったかー!」


 出足こそ船酔いで遅れてしまったが、初の釣り船で真鯛を釣るという快挙は確かに羨まれても仕方ない。


「真帆さん、羨ましいです」


 それは渡辺さんも同じだったのか、彼女にしては珍しく、感情を表に出していた。


「それにしても、鯛って本当に釣れるんだね?」


 石川さんが感心した様子で真鯛を観察している。

 無理もない。生きている真鯛などこうして釣り上げるか、魚介市場にでも行かなければ目にかかることがないからだ。


 本日最大の釣果を達成した沢口さんはヒーローインタビューのように答える。


「一瞬、針に魚が掛かったかと思ったら竿ごと持っていかれそうになってさ! ジジジって糸が出まくるし腕は痛くなるし大変だったんだよ」


 カワハギなどの小魚を釣るのも楽しいのだが、鯛や青物と呼ばれる魚を釣る時の感触は別格だ。


 それこそ、一度体験してしまえば抜け出せなくなるくらいに。

 彼女の表情がそのことを物語っている。


 そんな沢口さんの向上を聞いていると……。


『時間になりますので、撤収の準備をしてください』


 スピーカーからそんな指示が来た。


「嘘っ!? まだカワハギ釣れてないのに!!」


「ほらよ、撤収だってさ」


「私も鯛釣りたかったな……」


 時間になったので竿を上げて帰らなければならない。


「まあ、十分な数が釣れたからよしとしようよ」


 俺はテキパキと釣り竿を片付けると、沢口さんに声を掛けた。


「相川っち」


 そんな俺に、沢口さんは話し掛けてくる。


「ん?」


「これが、相川っちのハマってる世界なんだね!」


「そうだね。この感触を味わいたいために、海に来てしまうんだよね」


「私、大好きになっちゃったかも!」


 興奮冷めやらぬ彼女は熱い眼差しでこちらを見てくる。


「それは良かった」


 彼女が満足してくれたのなら、今回の釣りイベントは大成功だ。


「また……一緒にきたいな」


 そう希望を口にする彼女に。


「そうだね、次はカワハギも釣らないとね」


 俺はそう返事をするのだった。

《御礼申し上げます》


この度は、拙作を最新話まで読んで頂きありがとうございます。


自作が読まれるのは大変嬉しい事です。引き続き更新をしていきますので、読んで頂ければ嬉しいです。


新規の読者様、もしよろしければページ↓にある


『☆☆☆☆☆』を『★★★★★』にして応援して貰えないでしょうか。

多くの人の目に触れることで感想ももらえるようになるので、作品を楽しく書くことができるようになります。


作者のモチベーション維持のために協力して頂けると嬉しいです。

後、フォローもしてもらえると助かります。


以上、図々しいお願いかと思いますが、何卒宜しくお願い致します。


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