目覚めの時
はい、何か月ぶりなんでしょうかねぇ
ほぼ半年は経ってますね
\(^o^)/オワタ
だんだんと目が光に慣れていく
どうやら抜け出したようだ
あの妖精に今度会ったら菓子折りでも持ってくか!
この世界にあるか知らんけど
そろそろ目ぇ開けるかぁ
せーの…
「おはようございまーす!!!」
爽やかな朝だ(?)
「うっさい!おはよう!」
言うと同時に殴りながら抱きついてきたのは幼馴染の星沖 瑠奈だった
「ちょ!痛いから殴るのやめてくれ!」
「心配した分殴らせろや!」
これが花の女子高生かー()
「晴信も見てないで助けてくれー!」
「おー、あと5年後ぐらいに助けるわー」
「助ける気なし!裏切り者ー!」
「茶番はそれぐらいにして。みんな混乱してる」
もう1人の幼馴染、火華 雪姫に言われるが
「え?みんな?」
「そう、クラスメイト」
言われてやっと気づいたが、ちょっとテンション高かったから恥ずかしいな
「あはは、おはよう」
(((普通に挨拶するんだ!?)))
クラス一同が同じことを思ったのはこれが初である
「てか、ここどこ?」
「私が説明いたします」
「えーと、あなたは?」
「失礼申し遅れました。この国の代表者をしております、ラルバスと申します」
「代表者っ!?こんな格好ですみません」
そう、今の俺はベットに上半身だけ上げているだけなのだ。
「いえ、そのままで大丈夫ですよ」
「では、お言葉に甘えて」
一応正座しとくか
「では質問のお答えしますがここはレイヴァント共和国のブライテという都市です」
「れいゔぁんと…ぶらいて」
「つい先日、神の声が届いたのです。後に来る異邦人は世界を救う。世話をしてやってほしい、と」
「それが俺たち、と…」
「はい。そして皆様には邪王を倒してほしいのです」
「邪王?」
「邪王は、世界の果ての奥の世界、異界に住むといわれています。そして度々現世に凶悪な魔物を送り込むのです。しかも近年は送り込まれる魔物が少しづつ増えているのです。」
「…僕たちはただの学生です、凶悪な魔物といわれるものと戦えるはずがありません」
「あなたたちはただの学生ではありません、これをつけてください」
渡されたのは長方形の白い金属がついてるネックレスだった
「これは?」
「それは鏡自の首飾りです。それをつけたら目をつぶり、自分の中を見つめる想像してください」
「………」
「なにか見えましたか?」
「HP、MP、Abって見えた」
「Abの欄には何か書かれていましたか?」
「えっと、精霊眼って」
「やはりそうでしたか」
「やはりって?」
「あなたは召喚後すぐさま倒れたのです。そして左目は緑に輝いており、過去の精霊眼保持者と同じ症状でしたので」
言い終わると同時に手持ち鏡を渡してくれた
「倒れた原因は情報量が多くパンクしてしまったのだと思います。今は大丈夫に見えますが、適応が早いようですね」
「みんなはもう見たんですか?」
「はい、事情を説明し、とりあえず自分のステータスだけ見ていただきました。星沖様、虎走様、火華様はすべての判断を飛渡様に託すようです」
マジか!と思いつつ幼馴染の方を向くと笑顔でピースしている瑠奈と無表情でピースしている雪姫と晴信がいた。覚えておけよ
「僕たちが邪王を倒すのを協力するといったら、この後は何をする気なんだ?」
「協力してもらうのであれば、まずは簡易的な学校に通ってもらいます。そこでこの世界の常識や生息している動植物のことを学んでもらい、魔物と戦えるように講師をつけ訓練してもらいます。」
「衣食住は?」
「まず、住むところですが、簡易学校の寮で寝泊まりしてもらいます。着る物ですがあとで町にいう時に何着か買ってもらいます。あ、費用はもちろん国から出します。食事は、寮で出ます。」
「協力しないといった場合は?」
「失礼ですが城に軟禁させていただきます」
「そうか…
みんなと相談するので時間をください」
「わかりました、夕食時に呼びに来ますのでじっくりお考え下さい」
ラルバスさんはお辞儀をし、出ていった
と、思いきやひょこっと戻ってきて
「護衛のために扉の前に兵を二人立たせておきますのでなにかあったらその二人に言ってください」
では!といい急いでどこかへ行ってしまった。
しばらくの沈黙の後
「えと、迷惑かけてごめん!」
クラスメイトに迷惑をかけたことは謝った。
「それであの人たちに協力する?」
話し合いは2時間を経過した
「あ…あの、私たちは協力しないで帰れるまで保護されてるのが一番だと思います…なぜわざわざ命を懸けなければいけないんでしょうか…」
というのが文化部系の女子たちの総意だった。
文化部系の男子?めちゃくちゃ元気に協力しよう!って言ってるよ
いわゆる一軍男子女子はやっちゃおーよ!らしい
「うーん…」
「これは迷うねー」
「瑠奈はどうする?」
「蒼馬についてく!」
「いつも通りだな…うーん」
ラルバスさんに相談すべきだよなぁ
「瑠奈、扉の外にいる衛兵さんたちにラルバスさんに会えるか聞いてみて」
「わかった!」
爆速でドアまで行ったからドアふっ飛ばさないか心配だ…
あ、しっかり止まって静かに扉開けた。
伝え終わったようだ
「すぐ来るってー!」
よかった
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体感3分ぐらいでゼェゼェと息を切らしながらラルバスさんが登場した。
「それで、相談ってなんでしょうかゴホッ!」
「息整えるまで待ちますよ」
作成した日が5月31日っていう半年かけて作り終えた一話です