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撫子

旅先で撫子という村に立ち寄った

その村は名の通り至る所に白や赤の撫子が咲き一見華やかに見える

だが何故だろう何か悲しいような苦しいような

これは何だ?

右横の一軒家の窓を見ると、全体はよく見えないが人のようなものに白い布を被せている様なそんな感じがする

近くのご老人に聞いた

"最近人が亡くなったのですか?"

すると老人は言う

"そうじゃの〜、ちょうどここに住んでいた若者がつい昨日、魔物に腹を切り裂かれて亡くなったんじゃ確か死因は切り傷と出血多量だったかの。

まだ産まれてまもない子もいるというのに気の毒なことだね〜"

"そう、、ですか"

それを最後に老人は遠くへ歩いて行った。

そうならば仕方ないと、割り切れるのは私が当事者ではないからだ。

あの人のことをもっと知っていればこうはいかなかっただろう、なぜならあの家の中にいる人たちはあんなにも泣いている、さっき話してくれたご老人も話している時、目に光がよく反射していた

あの人はさぞ優しかったのだろう、そしてもちろんあの人の棺に供えられているのは撫子だあの家の撫子が少し消えているあそこから採ったのであろう

私は産まれの場所も親も、親しい友人や彼氏もいないそれは私が自ら孤独になったからだ。孤独であれば余計なことに心を動かす必要がないと思ったからだ

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