パラレル ハヤト
テンプレ異世界転生で、今更 ジタバタしないって! 白い世界で神様? 一瞬で全理解全把握! 神様? ボクを舐めんなよっ!ラノベ知識全開!!!
「ハヤトっ! 行きまーすっ!」
世の中甘くないしー(異世界も…ナ)
…………………。薄めを…あけて、閉じた。
〈気がついたよね?説明時間5分しか時間ないから、寝てても別に 自己責任だし…〉
スチャっ!白い人を指差し
「最初から記憶ありの言語フリー、空間魔法(マジックBOX時間停止∞大で転移込み)、全属性魔法MAX、不死、超美形は最低条件!!」ボクは、大声で叫んだ!
〈最初から、素直に起きれば…〉
「最低条件は、絶対だ!」
〈話合いは?神の説明をちゃんと…〉
「最低条件は、絶対だ!大切なコトなので、2回いいました!返事は?」
〈っあー…ハイハイ…〉
「ハイと2回言ったな! 言質はとったぞ!」
〈っオイオイ、……はぁっ、仕方ない、ソレはまもろう。しかし、初めてだよ…始めから、こんなにクイ気味な転生者は。どっから……、ニホンか…、ふふふっ…〉
「笑ってないで、説明しろよ!五分しかないんだろ?」
〈あーっ、まぁ…行ってみればわかるし、説明しても 五分じゃムリだよね?〉
「なら、5歳までは 安全な王都で暮らさせてくれ!後は、最低条件でなんとかする。どおーせ、神は 不干渉とかで、眺めてるだけだろー!」
〈…はあっ、マッタク ニホン人はやりにくい。厨二病だったのか?おまえ?つまんねぇヤツだな…最初から、そんだけの条件だったら、異世界なんて つまんないだろーに。〉
「はあーっ!?お前こそ 何言ってんのさ!異世界だぞ!お前は、何のチートもなく 生きていけんのかよっ!お前っ!ニホン人に チートなし転生してみろよっ!」
〈イヤだ!〉
「ソッコーじゃんよ!いいな!言質はとってあるんだ!最低条件は守れよっ!」
〈ハイハイ、あと、オマケに 一番大きな大陸の一番大きな王都の、一番大きな町に落としてあげます。神には、もう少し感謝をしなさい。あと……〉途切れんのかよー!
☆☆☆
10月31日 ボクの3歳の誕生日だ。
「ハヤト! 3歳の誕生日おめでとう!」
「「「「「おめでとう!(ございます!)」」」」」
ユーラシア大陸の東の端、ヤマト帝国帝都にある、大辺境伯邸の大広間では、ニギヤカにパーティが始まった。ハヤト本人は、寝たフリをして ゴージャスな子供用椅子で、(メンドクサイ…)と、考えながら 薄目をあけて、パーティを眺めてみた。
大辺境伯の父親が、久しぶりに帝都に出張して来た。いつもは、中津国との大山脈に連なる国境でもある、大魔境森林辺境領で 魔物や魔族や野党等と、大戦闘の日々を送っているのだ。(オヤジっ…辺境領は大丈夫かよっ?ピラピラのナントカいうネクタイの代わりのヤツが やけに揺れてるケド?)
「…っハッハ!辺境領ですかな? 嫡男のアーサーが、勇者の称号たる 聖剣エクスカリバーを手にいれましてな!第18王女様と新婚でして、ハッハッハ!まあ…ジャマ者なのですよ!ハッハッハ!」
(あーッ…ソユことネ…ハイ…)
「ホホホっ…。そうなんですの、コノ子 ハヤトは、よーく寝るんですのよ。いえ、健康ですのよ?食事は 3人前ですし、ええ…初級魔法も チラホラと…。ホホホっ、チラホラですのよ 勇者は、アーサーだけですわ!ホホホっ!」(母上、恥ずかしいデス…)
「ハーヤートっ!起きろっ!」(ゲッ ねーちゃん! やぁーめーろっ!)
ボクの4番目の姉は、まだ7歳だ。コイツには、何回も 殺されかけた!今まさに、生命の危機だ!7歳の幼児が、3歳を 1人で、抱っこ出来るわけがない!(来るなぁーっ!)
「ドロシーお嬢様、パーティドレスでは お淑やかにされませ…。」ドロシーねーちゃんと、ボクの間で 落ち着いたテノールで、ニヒルな笑顔を魅せるのは、老執事セバスチャン(執事と言えば…)だ。
「むうっ!………。」
「おお、パーティ一番のかわいいドロシーお嬢様の、ショッキングピンクの大リボンが 少し歪んでおりますぞ?失礼……。おお、大輪の薔薇より美しくショッキングピンクですな!」(ぷくくっ…ソレ、ねーちゃんを 1ミリも褒めてなくない?)
「セバスチャン!ショッキングピンクが、美しいんですの?ドロシーは?」
「このセバスチャン、パーティ一番かわいいドロシーお嬢様と、お褒めしましたぞ!さぁ、王子様が アチラでお待ちです。」(えーっと、第23王子?だったっけ?)
「そっ、そぉーだった、王妃の素が 来てるんだった、ハヤトどこじゃあないよね!」タタタっ…。
(ふぃーっ、あぶない あぶない)
「ハヤトお坊ちゃまを、1人にするとは…。」(あー…)
「セバスチャン、イリアは 林檎ジュースを作りにいったの。直ぐもどる。ボクが欲しいとたのんだの。」
「ハヤトお坊ちゃま!何とおやさしい!」セバスチャンは、出来る執事だけど 大袈裟でもあるよね。
多分 神様?との 約束はまもられたようで、今ほは、異世界で3歳まで 生きている。日本のラノベと同じ設定らしい、異世界だ。
辺境伯の父親と第一婦人の母親、同じ母親の嫡男アーサーは勇者!既婚。同じ母親の次男と長女は、他家へ嫁ぎ(養子) 第2婦人と第3婦人(ドロシーの母親)の間にはとか、兄貴が6人と姉貴が6人いる…。異世界では、普通だ。
で、ボクは お坊ちゃんだけど、ぼぉーっとしてては、生きていけない!異世界は、弱肉強食 貴族家なんて、魑魅魍魎の世界なハズ!
ボクは、生まれてすぐ 自分のステータスを隠蔽モードにした。不死のハズだけど、試したくはないし 色々面倒なコトに、巻き込まれたくない。
ごく普通のステータス数より、ちょいオマケな数値で、両親やマワリは とても喜んでくれた。
チョロい両親とマワリで、本当に良かった。
帝都の大辺境伯邸は、帝城に次ぐ 大邸宅だ。普段は、辺境伯である父親は、領地の城で仕事しており 第一夫人の母親が、留守を護る。祖父母も 同じ敷地内の別邸で、母親をサポートしている。実際、父親は 養子で、S級の冒険者だった。聖剣エクスカリバーを 引き抜けなかった(泣いたらしい…(笑))父親だが、辺境は 護りまくった! エルフとのクォーターの父親は、見目麗しく 逞しく、英雄だった!母親が、父親を押し倒し 事実婚!泣く泣く結婚を認め、生まれた嫡男は、勇者のタマゴの称号持ち!祖父母は 大喜び!父親は、聖剣エクスカリバーのある場所は 知っており、トントン拍子に 嫡男イーサンは 勇者になれた!(父親は サムズアップしながらむせび泣いた!らしい)。王女と結婚して、帝王家とも 仲良し! 順調!ジュンチョー!タブン5歳までは…。何故なら、神様っポイのとの約束は 5歳までは…安全に!だっし…。ずーっと安全でも、いいんだけど、世の中 ソンナに甘くないよね?
3歳の誕生日、あと2年しかない!波乱万丈…ジェットコースターな日常に、なるに決まってる!
勇者枠は、1つ!アーサーにいちゃん!ありがとう!お姫様とガンバって 辺境領を護ってね!!
なら、あとは 貴族家に養子とか?は、絶対嫌だね!!
異世界でチートなら!【 冒険者 】しか、ないよねー!でも、ハーレムは イヤだ!女性は 大好きだけど、ボク以外 全員女性とか絶対阻止してみせる!
ボクと彼女!仲間も カップル!みたいなのが理想!よぉーし、3歳のボク!ヤル気 スイッチ オン!!!
「イリア、お坊ちゃまから 1秒も離れてはいけません!! ジュース等 何故アイテムBOXより切らしたのだ!アイテムBOXには、10年分は お坊ちゃま関連は、切らしてはならない!今夜、アイテムBOXをみせなさい…。」(あーっ…最悪!ゴメンね?イリア)
「父上っ!…いえ、執事長 そ、それは…」ジャンピング土下座!パーティ会場で、キメた!(ダヨネー、父親に、秘密をみられるなんて…、ボクなら、家出するよ?)
「コレっ!パーティ会場で、ジャンピング土下座などっ!」
「あらあらまあまあ…セバスチャン!」
「セバスチャン…、何があったか知らぬが、祝いのパーティ会場で、ジャンピング土下座はなあー…。イイ!ワレが許す!立ちなさい!」
「そうよ?セバスチャン…、きっとハヤトが原因ね?ハヤトの誕生日パーティなのだから、イリアを許しなさい。ホホホっ!」
「うむうむ!さあ!今度は、ダンスだ!ダイアナ 一番愛しい人!踊ってくれるか?」
「ホホホっ! あ な た! 朝まで、離しませんことよ!」(父上が、一瞬びびったのは…タブン気のせいだろう……。ボク…お兄ちゃんになれるかも………)
クルクル楽しそうに まわる母上と、ちょっと ピクついた父上! 平和で なにより…。
☆☆☆
帝都には、ギルドが沢山ある。表社会と裏社会もある。帝都は、地上と 空帝城、地下都市3層からなる。つまり、まあ…ハッキリ言えば、裏社会がハンパない栄えようで 奴隷制度も大繁盛している。
4代派閥、東西南北で 縄張りを抉りあい、四大貴族と、ズブズブなヤクザの首領達が、帝城に呼び出され 横一例に跪いている。
並び順は、クジが用意されていた。
皇帝に待たされて、2時間 膝が痛くてプルプるすると、真っ白い 魔法使いが、杖を床にコッと 打つ。痛みは 消える。…を、何度も繰り返している。
無駄話しは、全くない。リアルに 首が跳ぶから。
シーンと 重い謁見の間。
この場にいる、全員が考えていたのは 腹よ鳴るな!だった。みんな、仲良しだね。
「パァパは?パァパと ケーキ食べる!」ピピは、ママに 父親の不在に、ご機嫌ナナメだ。ピピの父親は、今 謁見の間にいる。空帝城だ。
「マダム、ボスは 大丈夫でしょうか…。今さら 皇帝が、東西南北のボスを一斉に呼び出すなんて…、ありえません!」
「大丈夫よ!あの人に 何かあっても、若頭を始め 組織は1つに、纏まってる!内側からは、絶対につぶれないわ!東西南北とも、協定は堅いし、帝都は盤石よ!」
「なら、どうして?他国ですか?聖国のバカが、また 何かやりましたか?」
「異世界から、勇者を 召喚したらしいのよ。それも、6人!」
「勇者は、辺境伯んとこの 跡継ぎでしょう?この世に、勇者は 唯一無二、1つでしょう!」
「異世界から召喚した者は、勇者の称号を持てると、アーティファクトが証明したそうよ!」
「そんなバカな!! なら、聖剣エクスカリバーはっ!!」
「アーティファクトが、別の聖剣やら 武器を召喚勇者に与えたそうなの。」
「意味が わかりません!!」
「神は、奴隷制度を許さないと 勇者召喚を認めたそうよ…。はぁっ…。帝都も 狙われるわ!多分一番にね。」
「えっ!一番にですか?聖国は、大陸の西の端っこの 2万人しかいない超小国なのに?東の端の大帝国を 狙うんですか?」
「そうよ、聖国が 世界中に、宣言したのよ!3日前にね…、マズ 頭をツブすとね。アタマ(皇帝)を狙うって。直球よ!」
「奴隷制度を許さないって、私も奴隷なんですが…、マダム、私は このままで、本当にしあわせです!マダム、恐ろしいのは 召喚者です!!」
「ごちそうさまっ!」
「「あーっ!!」」ピピは、大きな苺のホールケーキを、思う様堪能していた!!生クリームダラケのピピと 金貨3枚は下らなかった、無惨なホールケーキだった残骸。
「いただきますと、ごちそうさまを言えたピピは、悪くはありません。でも、レディーの御作法ではありません。次は、カトラリーをキチンと使いなさい。」
「お嬢様、シャワーとお着替えを!!おニューの 素敵なワンピースが、届いております!」
「わーい!袖は 膨らんでるの?ちゃんと袖は 膨らんでる?」
キャッキャとメイドと、サンルームを出て行く1人娘を 見送りながら、女主人は 深いため息を吐いた。帝都を 今夜出よう。いつでも、夜逃げ出来るよう マジックBOXには、財産等 準備している。身一つで、娘と二人いつでも出立できる。ボスとも相談済だ。隣国に マズは、隣国に避難すべきだ。
おやつより、2時間後 メイドに、家をまかせ 女主人とピピは、隣国を目指し 帝都の正門を出た。
21時前には、隣街の正門を通りぬけ 高級宿に泊まる。ピピは 男の子に変装しており、ボクっ娘に大興奮!!とても 気にいっている。女主人は 本当にホッとしていた。
奴隷のメイドは、ピピお嬢様に そっくりな奴隷の養女を、ごく普通に 世話していた。傍からみたら 女主人の留守を護り、その娘の世話を甲斐甲斐しくこなす、よくしつけられた奴隷の姿。
メイドは心から「マダム お嬢様!とうか ご無事で!」と、なみだぐんでいたのはヒミツなのだ。
☆☆☆
「ダイアナ、朝一で登城する。聖国は 名指しで、皇帝をツブすと 宣言している。平和は 昨日までだ。子供達を頼む!!!もう 会えぬやもしれぬ!マズは、辺境へ帰還 その後、隣国で様子をみるのだ。」
「あなた、必ず必ず ご無事で!!子供達は、3カ国に バラバラに避難させます!!悪魔の召喚者を退治して、必ず領土で 無事に再会いたしましょう!!」
二人は、初めてのキスさながら 別れを惜しんだ。
午前6時過ぎ、ハヤトは いつもより、ガタガタゆれる馬車に揺られ 帝都の正門を出た。何と いつもとは、違う服装だ!下が スウスウする!
「はぁっ?短パンっ!!ツインテール!!ボクは、男の子だぞっ!(何だ何だ?何が起こった!)」
「トゥヤハお嬢様!いえ、トゥヤハ様!今日未明より、ボクっ娘に決定しました!安全のためです!」
執事のイリアが、姿鏡をアイテムBOXから出した。真ん丸の縁無しメガネ(眼球の色詐称)の、蒼い両目がパチクリしている!自慢の金髪は、銀髪になり 水色の、かわいいリボンでツインテールを飾る…。
「いやいやいや…、コレ、攫われるよ?女の子は、攫われるダロ?!バカなの?」
「いえいえ、お家の大事なので、コレは 決定です!決定事項なのです!」
(フラグ立ったよね?マジか…、ラノベまっしぐらじゃん…。5歳まで、安全じゃなかったのかよっ!)
おもしろいと、続きを読んでも いいかな?と、考えて下さったら 【 いいね 】を、押してくださいm(_ _)m
何でも、感想をコメントお願いしますm(_ _)m
間違いや、オカシイ設定へのアドバイスも、沢山カキコお願いしますm(_ _)m