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軍師の心情 ~曹操の軍師たち~  作者: 西本夏
4.潁川平定
56/64

56:<郭嘉編>桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す(前編)

許に戻った郭嘉たち。今回はやや閑話休題的なお話。許の治安一時の一環として花街の管理を考えることに

 曹操軍が山中の隠し倉から穀を持っていった。

 その報告を聞いてから、桃華は許へと戻った。

 長安から逃げてきて以来、桃華は山中で西王母を演じて何儀を操りつつ、たまに許にやってきては客を取り、妓女・貂蝉としてもふるまっていた。情報収集半分、そして商人の下心を満たすためが半分だ。店を切り盛りしている青藍(せいらん)をはじめ、長安から逃げてきた娘たちは元は裕福な商家の娘や名士の娘がほとんどで、いくら長安でいいようにされていたとはいえ、彼女たちにばかりそんなことをさせるのは忍びない。桃華自体は、どんな男を相手にするのにも抵抗はない。閨房術を仕込まれたからか、むしろ男を手玉に取るのは快感だった。

「桃華! どうしよう」

 店に着くと、すぐに青藍が泣きついてきた。気丈な彼女にしては珍しい。

「どうしたのよ、いきなり。何かあった?」

「布令が出たの。花街の区画以外で体を売るな、って。それで、ここにも官吏が来て。これ以上ここで体を売っちゃだめだ、って」

「誰か捕まったとか?」

「ううん、今はまだ。一度県令だかなんだかわからないけど、偉そうなのが注意しに来ただけよ。けど、次もまだ続けていたら今度は捕らえる、って」

「ここは別に妓楼としてやってるわけじゃないでしょ? 知らないって押し通せば大丈夫なんじゃないの?」

「そういう言い訳全然通じない感じだったわ。色々ごまかそうともしたし、取り込めないかと思って賄賂もちらつかせてみたんだけど、逆に怒り出しちゃって」

 ものすごい堅物みたい、と青藍が首を振った。

 曹操軍は何かと規律に厳しいという。兗州でもそれを嫌った豪族が呂布に同調したというような噂はあったが、本当のことだったようだ。

「じゃあ、もう体売るのはやめるしかないわよね」

「でも、それじゃ食べていけなくなるわ。穀も織った布も買ってくれる商人がいて初めて成り立ってたのよ。今までは私たちが体を差し出してたから買ってくれてたけど、あの狸ジジイどもはきっと、私たちが体を差し出さないって言ったら買わないんじゃないかしら。ただでさえ賊徒との取引は禁ずるって布令が出て、今後の取引はできないって言ってくる連中も多かったのに」

 なるほど、賊徒とのつながりを疑われている以上、商人としては取引はできないということだろう。今後潁川は曹操の統治下になる。曹操に逆らうよりは、従っておいた方が得だと考えるのは当然だろう。仮に秘密裏に取引をしてもいいという商人がいたとしても、相当安く買い叩かれるか、他の対価を求められるかのどちらかになる可能性が高い。

「お(かみ)はどういう方針なの? 花街なら売春は許すけど、他は許さないったって、今の許に妓楼なんて残ってないでしょ。花街は略奪されてもぬけの殻になった荒れ放題の建物だけ残ってて、妓女なんかは皆殺されるか略奪されるかしたって噂じゃなかったっけ?」

 花街はもはや幽霊街のようになっていて、夜に近づけば殺された妓女たちが化けて出るという噂さえあった。今はもうほとんど人は住んでいないはずだ。

「だから皆嫌がってるみたい。お役人は、空になってる妓楼を安く払い下げるから、そこで新しく店を開けばいいって言ってたけど」

「安くって、いくら?」

「金十枚だって。そりゃ、そんな大きな建物で金十枚は破格だけど、そんな蓄えないし」

「皆はどうしたいの? 元々商人相手に体売るのはしようがなくだったわけじゃない? これを機に純粋に機織りとか着物の仕立てだけで食べてく?」

「それは無理よ。売る場所がないもの。(いち)に店を出そうと思ったらもっとお金がかかるし、このままここでじゃろくな客が来ないわ。ここ賎民の区画だから、治安が悪くて着物を買えるような普通の人はよりつかないと思う。そもそも、商売をきちんとしようと思ったら、それこそ商人の組合の同意を取らないと……」

 見れば、他の女たちもやってきて不安げにこちらを見つめていた。ここにいるのは子供のいない女ばかりだが、身寄りのない女が働ける場所などなかなかない。機織りも難しい、体も売れないとなれば、皆で路頭に迷うことになる。

「結構乱暴な話よね。妓楼を買えない女はどうするのよ」

「妓楼に身を寄せて場所を提供してもらえ、って。今現在そんな妓楼ないんだけど、多分誰かが始めるだろうからって。商人の中にはこれを機に妓楼始めようっていうのもいるみたい。何人か、うちにも声かけてきたわ。妓楼を買うから働かないか、って。でも、妓女って結局金で買われるってことでしょ? ひどい扱いされそうで」

「でしょうね」

「他にも、商人から妾にならないかみたいな話が結構来てるわ。ちなみに、桃華が一番多いけど」

「お断りよ、そんなの」

 そうよね、と青藍がかすかに笑った。

「とりあえず、妾でもいいって子はそっちに行くことになったんだけど、残りの皆はどうしようかって話をしてて。あと、山中の里の方はどうなの? 子供もたくさんいるんでしょ? こんな状態じゃあっちに今まで通り仕送りするなんて到底不可能だわ」

「里の方は、曹操軍がそれなりにするみたいよ。ただ、賊徒の妻子って扱いを受けるだろうから、今までみたいに充分にとはいかないでしょうね。もしかしたらこっちに逃げてくる子もいるかもしれないわ」

「そう。助けてあげたいけど……」

 自分も困っているくせに、まず他人を助けようとする。青藍にはそういうところがあった。こういうところが好きなのだ。桃華はだから彼女を放っておけなくて、ここまで一緒に逃げてきた。

「とりあえずは自分たちのことでしょ? 残り何人なの?」

「六人。桃華と私も入れれば八人よ」

「残ったのは?」

「残ったのは――」

 青藍が次々と名を挙げていく。皆元はそれなりの生まれで、教養もあればそれなりの美貌もある女ばかりだ。商人から声のかかっていた者も少なくないはずだが、おそらく年老いた商人の妾になどなりたくない、と思ったのだろう。

「それなら、高級妓楼目指してみるってのはどう?」

「高級妓楼?」

「妓楼って、高いところになるとそう簡単に体許さないものなのよ。踊りとか食事、下手をすれば茶飲みだけで一時(二時間)銀一枚とか」

 桃華の言葉に、青藍は怪訝そうに眉をひそめた。

「それって、商売成り立つの? 男はしたくて来てるのに?」

「もちろんよ。それ相応の美人であることもそうだし、教養も必要よ。それで客を金持ちに絞るの。単価をうんと高くすれば、庶民は来られないでしょ? で、高く釣り上げた対価でより女を高く見せる。金持ちは足しげく通えばいずれはヤれると思って金を貢ぐ。まあ、さすがに常連になれば全く(とこ)を共にしないってわけには行かないでしょうけど、こっちもそれまでに客選べばいいのよ。好きな男だけ常連になるように仕向ければそんな苦でもないでしょ?」

「そんなうまくいく? 皆途中で怒って帰っちゃうんじゃない?」

「しないしない。ヤりたいだけの男はその辺の安宿行けって追い出せばいいの。逆に安売りしない方が男も夢中になってお金貢ぐものなのよ。今までは商人(たら)し込むために簡単に許してたかもしれないけど、そういうのはもうやめにして、安売りしないこと。そうすればうまくいくと思うわ」

 そんなものかしら、とその場にいた皆が口々に言い顔を見合わせている。それを見遣ってから、同じように困惑顔の青藍が言った。

「でも、仮にそれがうまくいくとしても、建物買うお金、ないわよ? 余ったお金は里の子たちに渡してたもの。普通にこのままの生活続けようと思うとひと月持つか持たないかかも。節約しても、ふた月は持たないわ」

「そんなの、どっかの金持ちに出させればいいじゃない」

「どこの? 絶対代わりに愛人になれとか体を差し出せとか言われるじゃない。最悪、店の経営にだって口出しされるかも。それじゃよその妓楼に買われるのと同じだわ」

 青藍はため息をついて、己の体を自分の両手で抱きしめた。

 彼女も商人の相手をしないでもないが、どうしても嫌悪はぬぐい切れないのだろう。

「曹操軍に貢いでる場合じゃなかったわね。うーん、お金出してくれる人がいればねぇ」

 桃華は腕を組んだ。




 郭嘉が荀彧たちと共に許に戻ったのは年末だった。

 城市の入り口で同行していた夏侯惇と曹昂とは別れた。郭嘉も彼らと一緒に城外の陣営に行こうとしたのだが、にっこりと笑った荀彧に「あなたはこちらですよ」と言われてしまった。助けを求めるように夏侯惇と曹昂を見たが、二人とも郭嘉の腕を引く荀彧を止めもしなかった。

「俺、文官じゃなくて武官ですよね。いい加減軍務に戻りたいんですけど」

 府に向かう道すがらぶちぶちと文句を言っていると、荀彧は食えない笑顔を浮かべたまま、当たり前のように言った。

「あなたくらいの立場になれば文官も武官もないでしょう。やるべきことがあればそちらに向かう。当然ではありませんか」

「人間向き不向きがあると思うんですよね」

「奉孝殿は十分政務に才がありますよ」

「いや、俺はとてもそうは思えないんだけど」

「それはあなたの思い込みです。それに、気が向く向かないで仕事を選ぶのは感心しませんね」

「じゃあ、もし文若殿が一人きりの時に城が襲われたら、前線出て指揮を執るとでも言うんですか?」

「もちろんです。無論、そうならないように最善を尽くしますけど」

 多分彼は本気だ。

 こんな風に返されてしまうと言い募るのが面倒になってくる。

 ――いやでも、なんとか逃げる口実見つけないと。

 仕事の話と言うよりは、まるで屁理屈をこねるみたいに荀彧相手に軽口をたたきながら府へ入り、そのまま回廊を渡って執務室へと向かっていた。

 すれ違う人々は、二人が通ると道を譲りながらも珍しそうに荀彧と郭嘉を盗み見ていた。おそらく、荀彧が偉いことは皆が知っているが、その荀彧相手にあまり見かけない郭嘉が気安い口を利いているので驚いているのだろう。以前許にいた時は、郭嘉は府では目立たないようにしていた。

 ――そういや目立たないふりして間者あぶり出そうとかしてたっけな。

 このまま目立つと面倒なことになるだろうか。あるいは、今更か。

 そんなことを考えながら歩いていると、執務室近くで数人の文官が荀彧を待ち構えているのが見えてきた。

「荀軍師、お帰りなさいませ。早速ですが――」

 彼らは荀彧を見つけると、次々に仕事の話を始めた。荀彧も彼らとの話に夢中になっていて、郭嘉は完全に蚊帳の外だ。

 厄介な仕事を振られる前にいっそ勝手に陣営に行ってしまおうか。

 そう思って振り返ったところで、ふと目が合った文官がいた。

「お久しぶりですね、郭軍師」

 一見人当たりのいい笑顔を浮かべる男だ。誰だったか、と考えて、しばらく後に思い出した。確か、劉仲永とかいう文官だ。うっすらと彼に苛立ったことを覚えている。

「ええ、お久しぶりです。あなたも荀軍師にご用事で?」

「ええ、戻られると聞いて待っていました。荀軍師が出て行かれる前に申し付けられていた仕事がありましたので。それにしても」

 劉仲永がじろじろと頭からつま先まで眺めまわしてくる。いくらなんでも失礼だろうと目をすがめると、彼はすみません、とすぐに謝ってきた。

「以前お会いした時は具足を身に着けておられたので、てっきり郭軍師は軍務に従事していらっしゃるとばかり思っていたのですが、荀軍師と随分親しいご様子ですね。政務も担っておいでなのですか? やはり曹操様の寵臣なのでは」

 隠していても、曹操が来てしまえばいずれはばれることだ。ただ、ここでいろいろ言うのもなんとなく面倒で、郭嘉はとぼけることにした。

「陽翟にいた時、賊に襲われてしばらく寝込みましてね。その後、休養のために軍務から外されたんです。その時ちょうど荀軍師が来られて、手が空いているなら手伝ってほしいと言われて。自分としては慣れない文官仕事を手伝わされて疲れ切っていたところです。でも、これでお役御免――」

「奉孝殿」

 これでようやく解放される。そう思っていたのに、後ろから荀彧に呼びかけられ、郭嘉はかすかにため息をついた。

「……はい。なんですか、荀軍師」

 他人行儀に返事をしたせいか、荀彧がわずかに怪訝そうにする。しかし彼はすぐに気を取り直して、こちらへ、と言った。

「あなたもこちらで一緒に報告を聞いてください。後であなたに説明するより、一緒に聞いた方が早い」

「……はい」

 どうやら、許でもまだ、荀彧から解放されそうにない。

 郭嘉はがっくりと肩を落として、荀彧の執務室に入っていった。

「奉孝殿はこちらに」

 文官たちは、荀彧が郭嘉を呼んだこと自体はさほど不思議には思わなかったようだ。荀彧の部下くらいに思われたのだろう。郭嘉は文官たちには特に名乗りもせず、荀彧に言われるまま彼から少し離れたところに座って文官たちの報告を聞き流すことにした。

 耕作放棄地の把握、徴税のための戸籍の整理、商人たちからの要望、新たに採用した文官たちの名簿など、話は多岐にわたる。

 次々現れた文官の後、最後に現れた満寵が報告を始めた時、郭嘉はすっかり聞く気を失くして居眠りしかけていた。

「まずは、城市内の治安について。現状、許の守兵は五千です。これは城壁内だけでなく、城壁外の賊徒などにも備える必要があり、まったく数が足りません。外敵を放置するわけには行かないので、今のところ城内に割ける兵は千足らず。圧倒的に足りません」

「そうですか。とりあえずは募兵を始めて殿のご到着を待つしかありませんが……。伯寧殿は、どのくらいの兵が必要だと思われますか?」

「自分が現場を見た限りでは、十分に治安を守るというのなら、最低でも城市内だけで三千の兵は必要かと思います。外敵には無論それ以上必要でしょうし、今後殿が来られれば間諜なども紛れる可能性が高い。となれば、五千でも充分とは言えないかもしれません」

「そうですか。奉孝殿、どうです、少し城市の警備に兵は割けそうですか?」

 急に話を振られ、郭嘉は慌てて意識を引き戻した。

「え? えっと、陣営の兵からってことですか?」

「そうです」

 半分寝ていたのに気づいていたのか、荀彧の笑顔が怖い。ちらと目を向けると、満寵もまた呆れたように郭嘉を見ていた。

「えーと、そうですね。俺の把握してる限りでは、陽翟とか潁陰にも兵を置いてきたし、五千も城内に入れるのは難しいんじゃないかな。ただ、殿が来るまであと一月くらいで、どうせ賊徒の襲来に備える程度でしょ。元譲殿たちが連れて戻ってきた兵は八千だから、そこからどれだけか城市内の治安維持の仕事をさせればいいんじゃないですか? 殿が来たらまたどうせ編成しなおしになるでしょうし」

「そうですか、ではその調整を」

「俺が後で陣営に行ってやってきますよ」

 嬉々として言うと、荀彧は軽く苦笑してうなずいた。

「そうですね。あなたが適任でしょう。残念ですけど」

「残念て」

「それと、治安に関することで、もういくつかご報告が。汝南側の賊徒は特に問題なく抑えられています。賊徒とつながりのありそうな官吏と商人もある程度目星がついたのでこちらを」

 満寵が折りたたまれた紙を荀彧に差し出す。荀彧がうなずきながらそれを開き、目を落とした。

「あと、気になっているのが、先日発布された花街以外での売春を禁じる布令の件です。この間、わずかひと月足らずですが、令に違反して捕らえた者が五十名を越えました。このままでは牢獄があふれかねません。かといって、外に出せばまた令を守らず体を売るに決まっておりますし」

「ちょっと厳しすぎなんじゃないか? 何も牢獄に入れなくたって」

 郭嘉が言うと、満寵は困り顔で首を振った。

「半分は保護も含めてなのです。結局は食べる手段がないから体を売っている者がほとんどなので、放っておけばそのまま死にかねません」

「花街の方はどうなっているのですか? 何人か妓楼を始めるという商人がいたでしょう」

 荀彧が問うと、満寵はそちらにも首を振った。

「打ち捨てられて久しい妓楼の建物は修復にも時間がかかるようで。あと、商人たちはあまり良心的ではありません。女を集めるにもかなりあくどい条件をだしているようで、それを嫌って妓楼には属したくないという女も少なくありません。では花街ならいいのかと花街の区画の路地裏などで体を売る者もいますが、あそこは今おそらく許の中で最も治安の悪い場所。商売が成り立つ前に女を犯して殺す者、女から金銭を奪う者などが少なくなく……。こちらも人を回してはいるのですが、人手が足りないので花街ばかりに注力するわけにも参りません。また、ある程度賄賂などに動かされない者でないと逆に商人と結託して女を陥れたりといったこともあって、なかなか……」

「そうですか」

 困り顔の満寵と、ため息をつく荀彧が黙り込む。

「厳しくやりすぎなんじゃないですか? 少しやり方変えたほうがいいよ。女なんて、養ってくれる奴いなきゃそれこそ体売るしかないんだし、そうじゃなきゃ、なんか保護策でも考えないと。そう思うと、何儀のとこはうまくやってましたよね。女集めて子供育てながら機織りさせて、って」

「そう、ですね。ええ。……これは少し考えなくてはいけませんね。男は戦で死に、女は食べて行けずに死ぬとなれば社会が成り立たない」

「とりあえず俺、様子見て来ましょうか? 部隊の再編制はすぐにはできないし、先に花街の様子とか、治安がどうとか見て来ますよ。文若殿は仕事も溜まってるだろうし、俺に任せてください」

 郭嘉の言葉に、荀彧はわずかに眉をひそめたが、結局彼はうなずいた。

「そうですね。お願いできますか、奉孝殿」

「では、自分が道案内を兼ねてお供します、郭軍師」

「助かるよ、伯寧殿。じゃ、行こうか」

「奉孝殿、軍の再編成もお忘れなく」

「もちろんですよ」

 大丈夫、と去り際手を振ったが、荀彧はまだそれを見ても苦い顔をしていた。

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