表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/9

腹中話





 拒否する。なんでこんなのと話しながら飯など食わねばならんのだ。

「なにを言っている。君は下等な存在なんだ。本来であれば君は感動に咽び泣くのが普通なんだよ。さあ、今からでも遅くは無い。いや、本来であれば遅すぎるんだがね。君は私に手をついて懺悔するべきだ」

なぜコイツは此方が一人で考えているときに割り込んでくるのか。思考能力でも吸いとってやるべきだったか。






まぁいい。とりあえず俺は飯屋に入った。席に座ると、店員がメニュー(これは紙ではないな。コルクのような柔らかいなにかだ)を渡してくる。だが俺はメニューを読むのが嫌いだ。

「右から三番目と四番目と五番目をいただく」

とりあえず頭にふと浮かんだ言葉を口にして見たが、なんの台詞だったか。

店員は笑顔で対応し、メニューを下げつつ確認している。

なかなかにできた店員ではないか。














私達は、ついさっきまで山賊として普段通りの生活をしていた。本来であれば今頃盗品の換金をしているはずである。

しかし実際には、こうしてよくわからない男に捕まっている。なにも見えないし感じないが、不思議と恐怖感はない。いつもであれば私達はキレて暴れまわっていただろう。

だが、なぜか憎しみや敵対心といった感情が今は一切わいてこない。吸い込まれた時に、なにかされたのかもしれない。

まぁいいや。盗賊稼業もそろそろ疲れているんだ。少しくらい休んだっていいだろう。














暫くすると、料理が運ばれてきた。よくわからない(説明のしづらい見た目をしている。強いて言うならビーフシチューだろうか)メインと、サラダである。なかなかに旨そうではないか。




 腹の空いていた俺はすぐに平らげた。掃除機の排気穴に手をおくと、小銭のようなものが出てくる。適当に払って店を出る。

 さて、腹も不苦れたことだし、一つこの街を見て回ることにしようか。そのときだった。








(1.魔物 2.謎の男 3.貴族と騎士)


遅れが

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ