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5話
漸く到着すると、二人は仕事中であった。邪魔するのも悪いので、出るのは終わってからにしよう。
暫く観察する。随分と手際が良い。かなり慣れているようだ。軈て剥ぎ取りが済んだのか、二人は立ち去ろうとしている。
静かに立ち上がって近づく。途端に振り向き、こちらにナイフ(なのだろうか。自分の知っているものとはかなり違った形状をしている)を向けてきた。悪くない反応だが、少し遅いな。
二人は会話を交わすと、内一人がこちらに手をかざす。すると、そこに炎が生まれ、こちらにむかって吹っ飛んでくる。当たったら死ぬだろうか。
俺は掃除機のノズルを向けた。
ウィンウィンウィンウィンウィンウィンウィンウィン
こんにちは。
作者の一人です。識別名称を藍としています。
今回新しく「虚像のみる夢」の連載を始めました。
私は関わっておりませんが、もう一人の作者である橙は虚像も執筆しています。掃除機以上の作者数と難解さを誇る「虚像のみる夢」。
是非読んでみて下さい。