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雌話
とりあえず俺はその山賊とやらを見てみることにした。奴隷とするにしろ、捨てるにしろ、先ずはどんな奴らなのか分からないのでは判断のしようがない。その二人がいるところまで歩くことにしようか。
鈍い爆発音。ガシガシと歯軋りをしながら倒れる木。森の中に小さく空いた穴では、一人の男が横たわっていた。体の痛みを堪えながら振り返る。閃光。灰。煌めき。男の胸に突き刺さったナイフは、彼の血を撒き散らさせる。
息絶えた男のもとに、二人の女が現れた。
「死んだわよ」
「さっさと漁ってはなれるよ。財布はポケットの中かしら」淡々と目的を果たしたあと、彼女らはその場を離れようとする。
気配を感じ、振り返ると同時にナイフを抜き放つ。森の中から奇妙な物体を引きずりながら一人の男が阿羅われた。見たところ、どうやらただの人間のようだ。
「変に足がつくのはまずいな」
「とりあえず殺せば殺せばいいでしょ」互いの意思の一致を確認すると、掌を男に向け、
「悪いけど、死んでもらうわ。」
火の玉を放った。
遅れてすみませんでした
区切りの関係上今回は短めです
次は早めに出すと思います