2-NI-wa(話)
前回とは作者が異なるため、作風も全く異なります
意識を取り戻した時、俺は仰臥/起立していた。この空間では床も壁も天井である。因みにこの空間は白熱球のように白い、一辺6メートル程の立方体で、俺はその一辺の上で仰臥/起立していたのだ。
と、今の今まで何もなかっただろう空間(通常、俺(起立している状態)から見れば天井に当たる位置)に容貌美しい婦女が直立している。俺はひどい当惑を感じ乍ら居た。
「そこ。そう、君だよ、君。君。君は死んだ。残念だったね。可哀想に。だが、私を拝し私の玉音を聞き得ただけでも、幸運であるとも言えるね。はは。ところでそうだ、君の転…」
ああ、苛ついてしまった。何だこいつぁ。そこで気付く。俺の手には掃除機が握られている事に。俺は混乱していたのだろうか。何でも出来るような気だった。すっとそいつを女に向けて、ボタンを押した。
世界が崩壊した。周囲の全てが掃除機の内へと吸い込まれ、俺は落下を感覚した。浮遊感。少し恐怖が襲っ「うああああぁぁぁぁあああはぁぁぁあああ!!!」て来た。いや怖ええぇぇぇー!
俺は落下の加速を感じてずんずんと恐怖を募らせる。位置エネルギーが小さくなっていく。本当に怖いから投身自殺はやめようね!ああ、死にたくないな。
落着。怪我はない。掃除機も無事だ。良かった。
それで、問題はこの緑。木々と絡み付く蔓植物が一面に広がるこの土地。規模は分からんがどうやら俺は、森林に降り立ったらしい。
(プロットではここで襲われている人を逃がし、山賊姉妹の全てを奪い主人公に服従する奴隷とせねばならないらしい。当然無視してすすむもよし。)
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