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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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空き地で

「ほら、ここの空き地ですよ」


見ると、東京の1等地に10坪ほどの空き地があった


「駐車場にすれば儲かりそうなのに、なんで空き地なんだ?」


「それが、出るんだそうです」


「地上げ屋か?」


「違います。幽霊です」


「この世の中にか?」


「私も実際に見たわけではないのですが」


部下の話では、ここの地面を掘ろうとすると、必ず事故が起こるそうだ


どんなに注意をしていても、草刈ですら足を切ったり、チップソーがかけて飛んで来て失明したりしているらしい


スコップで掘ろうとした人ですら、スコップの柄が急に折れて、折れたスコップに刺さったらしい


幸い、死者はでていないらしい


「ドラム缶に入った死体が下に埋まっているそうです」


「でも、掘れないんだろう?」


「そうですね。金属探知機でも使ってみますか?」


もし、ドラム缶があれば探知機が反応するだろう


後日、金属探知機を持ってくることにして、草だらけの空き地を眺める


すると、老人が通りかかって声をかけてきた


「お前たち、ここに近づくのは止めた方がいい」


「幽霊が出るからですか?」


「そうではない。ここだけの話、下に不発弾が埋まっているんだ」


「社長……」


「ああ、ここに手を出すのは止めよう」


老人は、2人が去っていくのとみて呟いた


「これで当分、わしが埋めた死体が見つかることは無いな」



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