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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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入り込む

そろそろ寝ようかと思っていた深夜


ふと屋根の上を見ると、何かが動いているのが見えた


「泥棒か?」


俺はスマホを片手に正体を確認しようと見る


そいつは黒い服を着ているのか、暗いためにはっきりと姿は見えない


「やっぱり、警察に電話したほうがいいのか?」


迷っていると、その黒い誰かは屋根からするりと家の中へと入り込む


「は? どうやって入ったんだ?」


こんな夜中に窓が開いているとは思えない。あいつはどうやって家の中に入り込んだんだ?


理由は分からないが、泥棒と判断して俺は警察に電話した


しかし、警察が訪れてその家を確認したが、住人以外誰も不審者はおらず、窓もしっかりしまったままだったようだ


俺の見間違いとして片づけられ、怒られはしなかったが、不機嫌そうな警察にやんわりと苦言を貰った


「こっちはわざわざ不審者の連絡をしたっていうのに・・・」


納得がいかないままその日はふて寝した


しばらくして、同じように深夜、前と同じ家の屋根にまた黒い影が乗っていた


「もう、2度目は連絡しねぇ」


俺は気にせずにそのまま寝た


しかし、次の日の朝、その家の前に救急車が停まっていた


気になったので、すぐに着替えて向かう


しかし、ちょうど救急車が出てしまった


「何かあったんですか?」


家の前にいたランニング途中によったらしい年配の女性に聞いてみる


「なんか、ここの旦那さんが倒れたみたいだわ」


次の日の新聞を確認したが、特にニュースになっていなかったようなので、事件性は無いようだ


その日の夜、ついついあたりの家の屋根上を確認していると、黒い影があった


「またあいつか・・・」


そいつは何かを探しているのか、今日は屋根の上を次々へと渡っていた


「まさか、こっちに来ないよな・・・」


そう思いつつも視線を外せずに見ていると、目の前の家の屋根上に乗り移ってきた


近くに来たため、そいつがどんなものか電柱の光で少しだけ見えた


ぼろぼろの布の様なものを纏った骸骨


「ばけ、もの・・・」


俺の声が聞こえたわけではないだろうが、そうつぶやいた瞬間、そいつがこっちを見た


目玉は無いはずの骸骨から、視線の様なものを感じる


俺は金縛りにあったように動けない


「あ・・あ・・・」


しばらくすると、そいつは再び足元の家へと視線を戻す


俺の金縛りが解けたが、心臓がバクバクと鳴ったままだ


結局、そいつはその家の中へと入り込んだ


朝になり、その家の主人が階段で足を滑らせ、病院へ運ばれた


救急車は呼ばれず、奥さんが車で病院へ連れて行ったようだ


それから何度もそいつを見た


それで分かったのは、そいつは一匹じゃない


夜に街を歩くと、似たような影が屋根の上に何匹も居るのが分かった


そいつが入り込んだ家を確認していると、近日中に何かしら事故にあったり、病気になっていることが分かった


ある日、俺の家の上に気配を感じた


「まさか、俺の家に・・・?」


俺は逃げ出そうとしたが、窓に骸骨が見えた


骸骨は窓を通り抜け、俺の目の前に来た


すると、俺の体から何かが抜け出たような感じがした


そして、俺から何かを吸い取ると、そいつは消えた


「一体、あいつは何だったんだ?」


そして、俺に一体何をしたのか?


結論から言うと、あいつは人から「運」を吸い取っていたようだ


俺にケガはなかったが、パチンコでありえないボロ負けしたので分かったことだ

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