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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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図書室で

私は図書委員をしている


今日は、夏休みも近いということで、放課後遅くまで整理をしていた


「うんしょ、埃っぽいなぁ。あてっ」


普段行かないような本棚に本を片付けていると、上から本が落ちてきた


「いたた。なにこれ」


「本は、まるで小学生が厚紙を切って作ったような本だ」


「だれ?!」


私が思ったことがそのまま変声機を通したような音声で聞こえた


「もしかして、変質者?」


「誰かいないかな」


「やめて!」


私は気持ち悪くなって本を投げ捨てると、音声は止まった


「もしかして、これが?」


私は素手で触らないように、定規でページをめくった


そこには、小学生が「僕の父親」と題名をつけそうな、肌色の大きな丸に黒く丸を書き、口に赤い線を描いただけのような絵が描いてあった


左のページには、「いうことをきくから、たたかないで」と書いてある


「これ、虐待されている子供が描いた絵?」


「だとしても、何でこんなところにあるんだろう?」


そう思って本を棚に戻そうとすると、担任の先生が来た


「なんだい?その本は」


「あっ、これはたまたま見つけたもので」


担任の先生が私から本を取り上げる


「なんだ、ただの絵か」「この女子生徒、やはりかわいいな」


「え?」


私は、担任を見つめる


「え?何も・・」「いつか襲いたい」


「先生!何を!」


私は、慌てて逃げる


しかし、図書室の出口は先生の後ろ側だ


そう思ったら、急に本棚が倒れて先生をつぶした


本棚の後ろに、男の子が見えた気がした

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