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何が乗った?
春の昼下がりの暖かい気候に、眠気を誘われた俺は外回りの途中で公園で休憩する事にした
丁度いい感じにベンチがあり、うるさくなりそうな子供も居なかった
道路に面してはいるが、大型の車は通らないようで、静かに寝ることが出来そうだ
俺はベンチに横になると、一応もってだけはいた上着を顔にかけて遮光する
数分ほどで、俺は眠りに落ち――れなかった
急に上着越しに何かが顔に乗った
重さ的には、1キロ程度だろうか?
俺は、それを反射的に上着をはぐって落とす
しかし、地面を見ても何も落ちていない
一瞬、呼吸が出来なかったので気のせいでは無いはずだ
「一体、何だったんだ?」
俺は、もう一度寝ることが出来ずに立ち去る事にした
感触的に、あれは生肉の塊か、赤ん坊・・・まさかな。ヒヤッとした感触が、まだ顔に残っている