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夜行バス

今あった出来事を記す。俺が正気かどうか、確かめるために


俺は夜行バスで東京へ向かっていた


あまりにも暇なので、無線イヤホンを使ってスマホで動画を見ていた


キキーッ


いつの間にか眠っていたようで、バスがブレーキをかける振動で起きた


恐らく、パーキングエリアでのトイレタイムだろう


ふと、時計を見ると4時44分だった


「なんか、縁起が悪いな」


そう思いながら、バスの中を見ると誰も居ない


俺は背中にブワッと汗が出るのを感じた


慌てて運転席へと向かうが、運転手もいつの間にか居ない


ここはトイレしかないパーキングエリアのようで、他に隠れる場所も無い


さらに、他に車は全くなく、今乗ってきたバスのみが停まっている状況だ


ドアは開いていたので、電気のついているトイレへと向かう


男子トイレを覗くが誰も居ない


女子トイレも覗くが誰も居ない


本当に、誰も居ないのか?


とりあえず、バスに戻ろうとしたら、バスが無かった。俺は、再び背中にブワッと汗が出るのを感じた


キキーッ


バスがブレーキをかける振動で起きた


「はっ、はっ、はぁっ。夢か……、よかった」


すぐにバス内を確認すると、ちゃんと人が居た。隣の人も毛布をかぶって寝ている様だ


気になったので、時計を見ると4時44分だった


「まさか……」


体がブルリと震えるのを感じる


どの席を見ても、毛布を完全に頭からかぶって寝ている人しか居ない


そして、バスが停まったというのにアナウンスも無ければ、誰も降りる様子も無い


運転席に運転手が居るようなので、そちらに向かう


すると、いきなり全員が毛布をガバッとめくる


そして、全員が俺を見て無言で笑顔を向けていた


キキーッ


バスがブレーキをかける振動で起きた。今は、何時だ?


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