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こーつーじこ

ドンドンドンと玄関を叩く音がしたあと


「たすけてください!」


と子供の叫ぶ声が聞こえた


慌てて玄関へ向かいドアを開けると、小さな見慣れない子が立っていた


「どうしたの?」


「こーつーじこ、たすけてください!」


子供はそれだけ言うと、ついて来いという風に走り出す


私は、救急車を呼ぶための携帯だけもって子供に着いて行った


「あそこです!」


子供が指さした場所は近くの公園の前で、そこに車が止まっている


「大丈夫ですか!? 怪我人は!」


私は近くに居た運転手らしき人に怒鳴ると、運転手らしきひとはびっくりした顔で


「あ、ああ。怪我はしてないよ」


「じゃあ、誰が轢かれたんですか?!」


「え? ああ……」


運転手は、車の後ろの方を指さす。すると、そこには体が半分近く潰れている猫がいた


まだ生きているようで、必死に手を動かしているが、もう助からないだろう


「あれ?」


ここに案内してくれた子供が見当たらない


代わりに、その猫の子猫だろうか、小さな猫が親猫に向かって「にゃ~」と鳴いていた


しばらくして、親猫は動かなくなり、子猫はどこかへ行ったようだ


あとは市役所等に任せることにして家に帰る


家に入り、玄関のドアを閉めた瞬間


「なんでたすけてくれなかったの?!」


とドア越しに叫ぶ声が聞こえた

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