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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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ゴミ屋敷

近所にゴミ屋敷があった


その家は、夫婦2人だけで住んでいるようだ


年は60過ぎだろうか


夫の方は朝出かけると、昼頃にゴミ袋を持って帰ってくる


妻はそのゴミ袋から使えそうなものを取り出すと、夫が残りをゴミ集積場へ持っていくようだ


あるとき、ゴミ袋が私の家に投げ込まれるようになった


それが、何日も続いたので、私は隠れて見張っていた


犯人は、ゴミ屋敷の主人だった


ゴミ集積場の途中に私の家があるため、捨てに行くのが面倒になって投げ入れたのだろう


私は、ゴミを投げ入れた瞬間、その男に注意した


すると、「妻に捨ててこいって言われまして・・」


私は、ゴミ袋を突き付けて返すと、「次やったら警察に言いますからね」と念を押した


しかし、ゴミ袋を捨てて行くのは止まらなかった


私がまた見張っている時には現れず、夜中や、私が仕事に行ったのを確認してから捨てているようだ


私は、とうとう我慢が出来なくなって警察に通報したが、厳重注意だけで終わったようだ


それから1年がたち、私は我慢の限界だった


夜中、その男が私の庭に入るのを見届けると、私は男をナイフで刺した


死体は穴に埋め、その上をゴミ袋で隠した


生ごみをそこに集め、死体が腐った臭いを誤魔化した


すると、ある時、ポストに手紙が届いた


「ゴミ掃除をしてくれてありがとう」


それは、ゴミ屋敷に今も住んでいる女性からだったのかもしれない


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