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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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電話

真夜中に電話がかかってきた


すぐにきれた


電話がかかってきた


きれた


電話がかかってきた


きれた


電話のコードを抜いた


静かになったので寝ようとしたが


また電話がかかってきた


逆に、誰がかけてきたのか気になったので出てみる事にした


「もしもし?」


コードを抜いているので、ツーツーという音すらしない


「もしもし?」


故障なのだろうか


受話器を置く寸前


その手を掴まれた


驚いて手の先を見るが、その先は……壁だった


電話は、隣の部屋から聞こえていたようだ


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