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おくやみ欄
夢を見た
自分の居る場所は、いつものリビングだった
「そうだ、新聞を読もうと思っていたんだ」
玄関へ新聞を取りに行き、その後リビングへと戻る
お茶を入れて、ゆっくりと新聞を開く
「なんだこれ……」
私はいつも、新聞のおくやみ欄から確認する。なぜなら、もし知人の通夜が今夜とかだったら、会社へ喪服を持っていかなければならないからだ。家に帰ってくる時間など無い
だから、おくやみ欄を開いたのだが、そこには一面びっしりとお悔やみが書かれていた。見ると、その一面だけではなく、何枚も
「いったいどれだけの……」
その瞬間、目が覚めた
夢の記憶はしっかりと残っており、あれだけのお悔やみがあるとしたら、大規模な災害がある時くらいだろう
私は、常に災害に備えて準備をしている
なぜなら、私の今年のおみくじが「凶」だったからだ




