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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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目が悪い

最近、年のせいか目が悪くなった


これが老眼と言うやつだろうか?


まだ、老眼鏡も持っていないのに


しかし、自分が年を取ったという事に納得していない自分がいて、なかなか老眼鏡を買いに行くことができていない


新聞を読むのにも苦労するようになってきた


その新聞からはらりと落ちたチラシがあった


「飲むだけで目がよくなる薬か……」


サプリ的なものだろうか。1回目の購入は半額だし、ダメもとで試してみるか


数日後、玄関をたたく者がいた


「こんにちわー、お届け物です」


おそらく薬が届いたのだろう


玄関をあけると、帽子を深くかぶって顔が見えない男が立っていた


「こちらにサインをお願いします」


手帳のようなものを出してきたが、何も書かれていなかった


そして、それに気を取られた瞬間、頭になにか固いもので殴られた感触があった


「おまえも目が悪いんだろう? 残念だったな、顔を覚えられなくて」


しばらく気絶していたようだ。頭が痛いが、たんこぶが出来ているだけで死ぬほどではなさそうだ


そして、家からは金品が盗まれていた


しかし、数日後、犯人はあっさり捕まった


顔は分からなくても、自分の教え子の声は覚えていたからだ


「それにしてもあいつ、目が悪くて先生の顔も見えていなかったのか……」


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