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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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墓参りで

私は昨年、母を亡くした


その年、私は高校生2年生だった


母子家庭だったため、無理に働いたのが体を壊した原因らしい


さらに、入院費がもったいないからと、病院にもいかなかったため、手遅れになったみたいだ


それから1年、私は親戚の家で受験勉強に疲れていた


もう、こんな人生嫌だなと思っていた


ある日、母親が夢に出てきた


「疲れた時は、無理をしなくていいよ」


私は、それを母が言うのかと苦笑した


「つらくなったら、私の墓参りにでもしにきて、気分をリフレッシュすればいい。私に会いに来るのは、まだまだ早いからね」


母はそういうと、消えた


目を覚ました私は、そういえば、今日は母の命日だと思い、受験だからと忘れていた自分に腹が立った


母の墓の前で手を合わせて目をつぶると、チリンと鈴の音がした


私は足元を見ると、小さな鈴が落ちていた


もしかしたら、母からの墓参りのお礼なのかもしれない


私は、その鈴を大事に持ち帰った

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