表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
これは・・・ですが  作者: 斉藤一


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
587/862

メモ帳

ビジネスホテルの部屋の中にある電話には、メモ帳が備え付けられていた


ただ、そのメモ帳は新品ではなく、使いまわしだ


そのメモ帳に、鉛筆を斜めに当ててこする


すると、前に何が書かれていたのか浮き上がってくる


大抵は、ビジネスマンなのだろう。次の打ち合わせの日時だったり、名前や場所のメモだったりする


ある時、いつもの癖みたいなもので、メモ帳を鉛筆でこすると


たすけて


と日本語で書かれていたので日本人なのだろう


誰に向けて書かれたものなのか。心配にはなったが、何かあればホテルの人が対応しているだろう


いつ書かれたのかすら分からないのだから


しかし、次の日の朝。昨日のメモ帳はいつの間にか新品と入れ替えられていた


いつの間に入れ替えたのだろうか? 寝ている間にホテルの人が変えるとは思えないが


閉じられたメモ帳を一枚めくり、表面を撫でると、新品になったのではなく一枚むしられていたのだと気付いた


それでも変な話だが、さらに変なのはメモ帳にすでに凹凸があったことだ


昨日から自分以外ここに出入りしていないはずなのに


おそるおそる何が書かれているのか、鉛筆でこすってみる


なんでたすけてくれないの


ぞわりとした


この部屋に誰か居るのだろうか


そう思って辺りを見渡している間に、メモ帳がまたむしられていた


どうして無視するの なぜたすけてくれないの


私は部屋を飛び出した


部屋から、びりびりとメモ帳の破れる音がする


私は部屋に戻る事が出来なくなり、ホテルの人にフロントまで荷物を運んでもらった


さりげなくあの部屋で何か事件でもあったのか聞いてみたが、何も無いようだ


はぐらかされたわけではなく、本当に分からないらしい


私の癖が、たまたま引き寄せたのか、何かがあったのかは分からない





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ