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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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洋館

呪われた洋館がある


昔、はるか昔に吸血鬼が住んでいたと言われている


その割に、洋館自体は古いもののボロいという訳ではない


呪われているというゆえんは、この洋館の所有者は早死にするからだ


それがまるで、血を吸い取られるかのように弱って死んでいくのだ


そこで、売れなくなった洋館を調査する事になった


「ここが問題の洋館か」


調査するのは3人


元警察のOBの探偵と、そこの従業員の女性、そして所有者の3人だ


ウィルスやハウスダストの様なものだと思って調査に来ている


「先生、それらしい空気汚染は観測されません」


従業員の女性は、持ち込んだ機器を調べている。彼女は優秀な研究員なのだろう、テキパキと部屋を調査していった


探偵の方は、所有者の男性と共に怪しい場所が無いか調べている


「おや、ここはどこへ繋がっているのですかな?」


探偵が指さした場所は、床だった


「どこへ……? そんなものは設計図にも無かったはずですが……あとで勝手に改装した人が居るのかな?」


床に入っていた隙間に、細い棒を刺して引き抜くと、地下へと続く道が現れた


女性はさっそく有害なガスなどが無いか調べ、安全であると確認を終えた


「大丈夫です。念のため、ガスマスクをつけていきましょう」


3人はガスマスクとつけ、地下道を進む


行き止まりには鉄の扉があった


鍵はかかっていなかったので、少し錆びついた扉をゆっくりと開く


そこには、古びた棺だけが置いてあった


「……これが、吸血鬼が眠っている棺桶ですかな?」


探偵は冗談のつもりでいうが、2人はヒクヒクとほほをひくつかせるだけで返事はない


「開けますぞ?」


軽く罠などが仕掛けられていないか調べた後、棺を開く


中には、何かの肉片が置いてあった


「――心臓?」


医者の心得でもあったのか、女性はその肉片が心臓だと判断した


それはしなびてはいるものの、腐っている訳ではない


しかし、近くにいるだけで立ち眩みが起きる


「原因はこれですな」


そばにいるだけで気分が悪くなった探偵は、早々にこれを原因だと決めつける


持ってきた細い棒を、その心臓に突き刺す


その瞬間、洋館がギィィィィと悲鳴を上げた


それから、おかしな雰囲気はなくなった


ここは本当に呪われた建物だったらしい

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