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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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挙動不審

街で挙動不審な人を見かけたら関わってはいけない


俺はボランティア活動をするほど人に何かをしてあげるのが好きだった


1日1善でもないが、階段では年寄りの荷物を持ってあげたり、困っていそうな人には声を掛けてあげたりしていた


ある日、街できょろきょろと辺りを見回す人を見かけた


人を探しているのか、店を探しているのか


もしそうなら、力になってあげたい


「あの、何かお困りですか?」


すると、声を掛けられた男性は、パッと明るい表情になった


「ええ! 困っていたんです! ちょうどよかった、声を掛けてくれる人が居て」


やはり、困っていたようだ。それなら……


男性に近づいた瞬間、脇腹に鋭い痛みと、続けてまるで火傷でもしたような熱さを感じた


「……え?」


見ると、その男性は私の腹をナイフで刺していた


「誰か刺してもいい人を探していたんです。アハハハハ」


その男性は直ぐに近くの人たちに取り押さえられ、俺もすぐに救急車で運ばれた


幸い、内臓を傷つけていなかったので命に別状は無いそうだ


しかし、俺は誰にでも声を掛ける事は出来なくなった


でも、俺は1日1善はやめていない。今は困っている子供か老人だけを助けている


懲りない奴だと思っているだろうか? しかしそれが俺の性分だ



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