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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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白い石

駅のホームで電車を待っていた時の事


隣の人が風邪でも引いているのか、くしゃみをしていた


「はくしゅん!」


それを気にする人はほとんどいなかったが、俺はひまだったのでその人を見ていた


「はっくしゅん!」


さっきよりも盛大にくしゃみをした


すると、鼻から何かが見えた


(鼻水か?)


そう思ってみていると、その人はちり紙を出して鼻をかんだ


しかし、鼻からでているものは取れていなかった


「はっ、はっ……」


花粉症なのか、もう一度大きなくしゃみをしそうだ


「はっっっくしゅん!」


その瞬間、さっき鼻から出ていたものが飛び出してきた


それは、白い3cmくらいの石に見えた


そして、くしゃみをしたひとはバタリと倒れた


俺は瞬間的に


(あの石はあの人の魂だ!)


そう思って、急いで石を拾う。掴んだ感触はグミのようであった


これをどうするかと悩むうちに、がやがやと人が寄ってきた


(えーい、あった場所に戻すか)


俺はその人を抱き起すふりをして石を鼻に詰め込んだ


すると、その人はパチリと目を開けた


「……あっ、すいません」


そう言ってその男性はむくりと起き上がり、周りにぺこぺこ頭を下げながら去っていった


それ以来、俺はくしゃみをすると自分の鼻が気になるようになった

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