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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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サンルーフ

ドライブをしていた時の事だ


私の車にはサンルーフがついている


サンルーフは、普段使わない時は光を通さないようにカバーされている


夜の11時。天気が良く、星が綺麗だったので山の方へドライブすることにした


街の光が薄れ、夜空が良く見えるようになってきたころ、少し開けた場所に車を停めてサンルーフを開いた


車の中で横になり、サンルーフから夜空を眺める。これなら、虫にくわれなくて済むのだ


しばらくボーッと夜空を眺めていると、サンルーフに――


ドサリッ


と人の顔が落ちてきた


「うわぁっ!」


びっくりして飛び起きる。すぐに外へ出て車の屋根を見るが、そこには何も居なかった


すぐに車に戻り、エンジンをかける。すぐに家の方へ向かった


信号待ちをしていた時、ふいに視線を感じてサンルーフを見ると、カバーをしていないサンルーフから黒い影が覗いていた


俺は直ぐにサンルーフを閉める。すぐ後ろに居た車からクラクションが鳴らされた


見ると、信号はすでに青に変わっていた


すぐに車を発進したが、後ろの車は付いてくる


煽り運転だろうか? そう思って減速し、路肩に車を停めると、後ろの車も路肩に停める


「これは本当に因縁を付けられる……?」


そう思っていたが、降りてきたのは温厚そうな50代くらいのおじさんだった


「大丈夫かい? 何か黒いものが車に入り込もうとしていたから、ついクラクションを鳴らしちゃったよ」


おじさんは私の車の座席を見て、何も居ないと納得すると、自分の車に戻った


俺も車に戻り、タバコを1本吸ってから発信しようとのんびりしていたら、先に後ろのおじさんの車が進んでいった


その車の上に、黒いものが見えたような気がしたが、俺はクラクションを鳴らす勇気が出なかった

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