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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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魚?

夜の砂浜を歩いていた


今日は満月で天気もいい


散歩するには絶好の機会だった


「にゃーにゃー」


どこかで猫が鳴いている


満月の光に照らされて、目が光っている猫を見つけた


「お前も散歩か?」


そう茶色の猫に話しかける。当然、猫は答えるわけはない


猫は、波打ち際で魚でも狙っているのか、じっと海を見ていた


「こんな夜に魚なんて見えるのか?」


そう思っていたら、急に月が雲に隠れて暗くなった


「フギャッ」


猫の悲鳴が聞こえた


すぐに雲が晴れて明るくなる


すると、魚に半分呑み込まれた猫が見えた


「さ、さかな?」


猫を食う魚なんて見た事が無い。マグロっぽい見た目だがそいつはヒレを使って猫を呑み込んだまま海へズリズリと戻っていく


俺は猫を助けようと、魚に近づいたが、少しばかり遅かったようで波に隠れて分からなくなった


もしあれが成魚じゃ無かったら……。日本の海岸は密かに危険地帯なのかもしれない

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