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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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畑荒らし

最近、作物が切り倒される被害が出ている


ただ、それが人間によるものなのか、動物によるものなのかは分かっていない


住んでいる場所は山に近いため、普通に猿や猪、熊なんかが現れるからだ


「おらんとこの作物さ、またやられたべ」


「おまえさんとこもか。おらんとこもだべ」


犯人を見つけようと、畑に防犯カメラを仕掛ける事になった


もし、犯人が猪なら柵を、猿なら網を、熊なら猟師で対抗しようと話し合った


一夜明けて、畑を見てみるとオクラが倒れていた


根元は半分だけ折れている様な感じで、足跡は無く、犯人が分からない


防犯カメラを見てみる事になった


すると、一人の黒っぽい作業服を着た青年が映っていた


この狭い村ではほぼみんな顔見知りなので、この青年が村のものではないことはすぐにわかった


青年の手にはハサミが握られていた


そのハサミでオクラの根元を……叩き折った


普通なら、切るのに使うだろうに……


それも、たったその1本だけに対して……


それからカメラの外に行ったためにどうなったのかは分からない


「どうすんべ?」


「警察さに被害届だすにしても、被害がオクラ1本じゃ相手にしてくれねーべよ」


犯人はそれが分かっていて小規模の被害を与えているのだろうか?


しかし次の日、畑でカラスの死骸が見つかった。そのカラスの死骸は、首がハサミで切られたかのように胴体と首が離れていた


その次の日、猫の首と胴体が……


まるで映せと言わんばかりに、カメラの範囲内に死骸だけ投げ入れていて犯人は見えない


「おらもう我慢ならねぇ!」


カメラではらちがあかないと、一人の村人が畑に隠れて見張る事になった


次の日、その村人の首と胴体が別れた状態で見つかった


その背中には、ハサミで皮膚をえぐりとったかのように「もう満足した」と書かれていた


その犯人は今も見つかっていない

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