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プログラムで

「はあ、今日も残業か」


俺はプログラマーを仕事としている


納品近くになってから、顧客から要望があったからだ


普段であれば、そのくらいの変更なんてすぐ終わるが、今回はどこを探してもエラーが見つからない


「飯でも食うか?」


俺はもう一人、同じように残業をしている相方に聞いた


「じゃあ、俺にはトンコツのカップ麺をくれ」


「わかった、絶対にパソコンにはこぼすなよ?」


俺はフラグを回収しないでほしいと思いながら、カップ麺2つにお湯を入れて給湯室を出た


「なあ、見てくれよ、ここのコード変じゃないか?」


俺は相方が指さしている部分を見る


「誰だ、こんなコード書いたの」


画面には、korosu=rand()と書いてあった


randはランダムの数字を生成する関数だが、korosuが何を指しているのか見当たらない


「これ、どこに組み込まれるやつだ?」


「さっきから探しているんだが、見当たらない。とりあえず消してみてコードを走らせるか」


相方は、その一行の頭と尻に"をつけてからコードを走らせる


""で囲むと、そこのコードは読み込まれない


「お、うまくいったな」


問題なくプログラムが動いたので、「やっと残業から解放される」と、首をゴキゴキと鳴らした


俺はせっかく作ったカップ麺を、伸びる前に食ってしまおうと給湯室へ向かう


「先に食うぞー」


俺は相方に声をかけると、カップ麺を食べた


俺が食べ終わってもまだ相方は来ない。ラーメンも伸びてしまっている


「どうかしたのか?」


俺は部屋に戻ると、部屋の電気が消されていた


「あれ?まさか先に帰った?」


そう思ったが、1つだけ画面が点いているのか、明るい


俺はその画面をのぞくと、画面には「ころす」と書いてあった


まさか、さっきのコードが結局働いたのか?と青ざめた


ついでに、これの修正が面倒で帰りやがったか?と一人徹夜で残業かと思い、再び青ざめた


俺はため息をついて、部屋の電気をつけ、先にトイレに行っておくかとトイレに入ると


相方が首をつっていた


そして、女子トイレの方のドアが開く音がした







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