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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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キャリーケース

ある立ち入り禁止の立て札がある湖で、釣りをしていた


始めて来た場所だったが、立ち入り禁止というだけあって、魚は豊富だし、その上疑似餌に対する警戒もほとんど無くて吊り放題だった


すると、向こうの方から何かが流れてきた


「……キャリーケース?」


それはどこにでもありそうな、旅行に使うキャリーケースだった


風の関係か、こちらの方にじょじょに近づいてくる


とうとう手が届く範囲まで来たとき、よく見るとキャリーケースから髪の毛の様なものが挟まれているのに気が付いた


そして、キャリーケースは一つではなく、他にもあるようだ。他のキャリーケースは中身が空だったが、そこにも髪の毛がファスナー部分に絡まっていたり、異臭がしたりした


俺は魚が豊富な理由を考え……すべての魚をリリースして帰る事にした


当然、警察には連絡していない。俺はキャリーケースになんて入りたくないからな


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