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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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ぶらぶら

春休みに入り、小学生に入ったばかりの娘を家の前に遊ばせていた


「---だね、あははっ」


食器を洗っていた時に、娘が誰かと話している声が聞こえた


誰だろう? と窓から見ると、近所でも見た事が無いおじさんが娘と話している


「ぶらぶらしてるー。おもしろーい」


不審者だろうか?


私は慌てて玄関へ走り、飛び出す。それと同時に、そのおじさんは私に背を向けたまま歩いて行った


「あの人は誰? 何をしていたの?」


私は娘を問い詰めると、娘は楽しそうに


「おじさんのがねー、ぶらぶらしてて楽しかったの」


「ぶらぶら? 何がぶらぶら――」


私がもしや……と考えた瞬間、娘が先にこたえる


「目玉がね、顔から飛び出てぶらぶらぶら下がっていたの」


私はとっさに119番かしら? と思ったが、ケガだったらあんなに平気そうに歩いていないだろう


やはり、110番が正解? しかし、本当に目玉が飛び出ていた場合は何か罪になるのだろうか?


私は、答えが見つからないまま娘を連れて家に入る事しかできなかった

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