空き巣が
ふと、人の気配を感じた
この家は代々農家をしており、それなりに広い敷地があり、家には十数部屋もある
そんな中、家族が親戚の法事で1日留守にし、車も車検やらなんやらで空になっていたため無人だと思われたみたいだ
丁度暑かったこともあり、さすがに1階は鍵を閉めているが2階の窓は開けっぱなしだったのも悪かった
ついでに言うと、私の部屋は電気が消えている。うん、どうみても外からだと無人にしか見えないな
どうせ家には現金なんか置いてない上に、貴重品は金庫の中だ。盗られたとしても大したものはないので、犯人に遭遇して危害を加えられるのを避けるためにも無人だと思わせてさっさと帰ってもらおう
私は念のために冷蔵庫の中に隠れる。普段使っているのは大きな冷蔵庫で、小学生くらいの私が入れるくらいの小さな冷蔵庫も隣に置いてある。大きな冷蔵庫で入りきらなそうなときだけ使うやつだ
冷蔵庫は完全には閉めない。完全に閉めてしまうと、内側から開かなくなる可能性があるからだ。試したことは無いけれど
おかげで、外の音が少し聞こえる
最初は静かに歩いていた足音も、寝室に誰も居ないことを確認した後は結構雑に音を立てて歩いている
たまに引き出しを引き出す音や、タンスを開ける音、無駄に食器棚まで調べているようだが、さっきも言った通り大したものはもともと置いていない
「ちっ、しけてるな。でかい家なのに何もねぇ」
悪かったな、何も無くて
「とりあえず、現金も無いし飲み物だけでも頂いてさっさと帰るか」
やばい、足音がこっちに来る! 冷蔵庫は大きな方を開けますように!
「ん? 少しドアが開いているな。どれどれ……ぎゃー!」
犯人は、私を見て慌てて走り出し、玄関のドアをガチャガチャとして、開かないと思ってパニックになり、鍵を開けることを思いついたのか、ガチャっと鍵を開けると飛び出していった
私はこう見えても、座敷童なんだけどね




