表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
これは・・・ですが  作者: 斉藤一


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
313/862

駅のホームで

連日の猛暑で酷使していたエアコンが、とうとう暑さに負けて壊れた


最悪な事に、俺の借りているアパートは南向きで夏はエアコン無しじゃ過ごせない


「仕方ない、修理が終わるまで出かけるか」


俺は先輩に誘われていたアルバイトを思い出し、海の家のアルバイトに行くことにした


「先輩、まだアルバイト募集していますか?」


「おう、丁度熱中症で一人倒れたところで人手が足りなかったんだ。すぐに入ってくれ」


「分かりました」


俺の家から海の家までは電車で3駅。念のため俺も熱中症対策はしておこう


車を持っていない俺は電車を使って浜辺に向かうことにした


「電車おせーな」


日本にしてはめずらしく、時刻を過ぎても電車が来ない。早く行かなければと焦っているときにこれだ、ついてない


気が付くと、すぐ横に女性が立っていた。白いワンピースで、麦わら帽子をかぶっていて表情は陰になって分からないが、ロングの黒髪だけで美女だと分かる


「電車遅いですね。どこへ行くんですか?」


どうせ暇なのと、彼女が欲しかったのでワンチャン狙いで声を掛けた。しかし、こっちを向きもしない。しかし、無視されることも想定内だ


「暑いっすね。俺はちなみに浜へ行くところなんですよ」


勝手に話を進めると、女性はスッと指を線路のほうに向けた


指につられて見ると、すでに電車が停まっており、今にも発車しそうだ


「やべ、先輩に怒られる!」


彼女よりも先輩の怒りを受けたくない方が上回り、電車に飛び乗る。あの子も乗るのかな? と期待してみるが、すでに姿は見えなかった


「あれ……?」


他の車両に乗ったのかと思ったけど、あんなに目立つ白いワンピースが見当たらない


電車のドアが閉まる寸前、電車とホームの狭い隙間から、女性の砕けた顔がニュッと生えてくるのが見えた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ