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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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303/862

俺達はワンルームマンションで同棲生活をしていた


ワンルームマンションなのは単純に金が無いからだ


しかし、金以上の価値がある彼女と一緒なら、貧乏くらい苦ではない


それから数年たち、俺達は結婚をした


結婚式は金が無くて挙げることは出来なかったが、代わりに少し高価なベッドをかった


いままで布団で寝ていたが、やはりベットの方が柔らかくて暖かい気がする


まあ、ただでさえワンルームなのにベッドのせいでなお狭くなってしまったが


代わりに、ベッドの下をタンス代わりに使用している


ある日、ベッドのシーツを干そうと思ってシーツをはがすと、何かの鍵が出てきた


おもちゃの鍵ではなく、きちんとした何かの鍵。大きさ的に少なくとも自転車の鍵では無い事は分かる


さらに、俺のものでは無いから妻のものだろうか? いや、思い当たる場所がある。マンションで使用できるロッカーの様な物置の鍵かもしれない


俺はなぜ今までこの鍵の存在を忘れていたのだろうか?


俺は鍵を持って物置へ向かう。何を入れたか全く覚えていないし、そもそも開けた記憶が無い


鍵を差し込んで回すと、予想通り鍵が開いた。そして、中にはミイラになった妻が居た


俺は理解できなくて慌てて鍵を閉め、部屋に戻りベッドにもぐりこんだ


「ただいまー」


今帰ってきた妻は一体誰なんだ?

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