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階段から

神社に向かう階段で、1段だけ必ず踏み外す階段があります


上りの時はあると思っていた段が無く、下りの時は1段飛ばしてしまう


きちんと段を見ながら行けばそういう事は無いのですが


そういううわさを聞いた私、最上さいじょう 佳苗かなえ16歳と小松こまつ 未可子みかこ16歳の話です


彼女には、加奈子という双子の妹が居ましたが、事故で亡くなったそうです


2人は女子高で仲が良く、どこへ行くにも一緒でした


夏も近づいたという事で、上記の噂を確かめに、ある神社に行きました


最初は、1段ずつ確認しながら上りました


「特に変な事は無いね、未可子」

「そうね、下りも一緒かな?」


佳苗は、神社の方を向きました


この神社は、平日はほとんど誰も来ないような場所にあります


階段自体もほぼ自然の石を組み合わせた様な作りで、段ごとの高さがバラバラでした


私は、元々県外に住んでいたのもありますが、高校に入り、未可子と行動を共にするようになって、初めて訪れた場所でした


神社にはお守りが売っていたので、交通安全のお守りを買いました


金メッキがしてあり、靴の様な形のキーホルダーの様なお守りです


「お守りなんてお金の無駄じゃない?」

「でも、ここへはじめてきたし、珍しいものを集めるのが趣味だから」


実際は、趣味でもなんでもないですが、そういう事にしておけば余計な追求をされないかなと思いました


日が暮れてきたので、下りも試そうと1段ずつ確かめながら下りました


「何も起きないね」

「今度は上を見ながら上りましょう」


私たちは、神社に生えている木を見ながら上りました


「あっ、とと」

「大丈夫?」


私は、あると思っていた階段が無くて、前に倒れそうになりましたが、バランスを崩しただけで問題はありませんでした


「これが噂のやつかな?階段の幅が不ぞろいだから、しっかり見ないと普通は踏み外すね、これは」

「佳苗がいいなら、もう帰ろうよ」


私は、一番上に行きましょうと誘うと、彼女はいやいやながらも着いてきました


そして、下りも上を見ながら下りることにしました


10段くらい降りた時の事です、彼女は、足を踏み外してしまい、数段下まで転がり落ちてしまいました


ふと後ろを見ると、突き落としたような黒い影が見えた気がしましたが、それよりも落ちた彼女が心配でかけよりました


幸い、普通に起き上がってきたので、擦りむいただけで骨折などは無いようです


「未可子大丈夫?」

「大丈夫、帰って絆創膏を貼っておくよ」






入れ替わり

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