表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
これは・・・ですが  作者: 斉藤一


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
294/862

舐める

「オラッ靴を舐めろよ!」


「ついでに床もな!」


同級生AとB。俺は高校に転校してきてすぐに不良に絡まれた


最初は仲良くしているように見せていて、カモになると思ったら金をせびってきた


最初は少しだけ金を渡して満足していたみたいだが、最近は段々とエスカレートしてきた


最初は俺の小遣いの一部、次は俺の小遣い全部、次は俺の昼食代、そしてとうとう貯金まで


それすら巻き上げると、とうとう親の金まで持って来いという。それを拒否したら冒頭のセリフだ


「さすがにそれは……親にバレたら……」


「知るかよ! 俺らに関係ねーし!」


「とりあえず、床を舐めて反省しな!」


床……ここ、旧校舎のトイレじゃねーか。ただでさえ誰も居ない校舎のわざわざトイレに連れてきやがって


「なんだその目は!」


「ぐっ」


とうとう腹を殴られ、うずくまる。そして、後ろから頭を押されて床に倒れる


「なにをっ、ギャア!」


俺がしゃべるのと思い切り頭を踏みつけられるのが同時だった。そして、運悪く……舌を噛み切った


「あああああっ!」


「やべっ、俺知らねー」


「おい、俺も知らねぇよ」


そう言ってAとBは逃げて行った。俺は携帯で救急車を呼ぼうとしたが、舌が無いうえに血がのどに入ってしゃべれない


「どうしました? 事故ですか? 救急ですか?」


「ああっ、ああー」


「もしもし? 返事は出来ますか?」


結局俺は助けを呼ぶことも出来ず、死んだ



「ねえ、旧校舎の噂って知ってる?」


「知ってる、数年前に男子生徒が自殺したやつでしょ?」


「自殺かどうかはしらないけど、舌を噛み切った状態で血まみれで発見されたらしいね、死体が」


「それは誰でも知ってるけど、噂って?」


「実は、その時に噛み切った舌が見つかっていないらしいよ」


「普通にネズミか何かが持ってったんじゃ?」


「それがね、この校舎の床を這うように舐めているのを見た人が居るんだって」


「……見ただけ?」


「帰りに、その子の靴がね……唾液まみれだったらしいよ」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ